【テクニカル分析】マーケットの正体は?結論。マーケットの本質は「不確実性」です。

投資クラゲとは?どんなトレードをしているの?

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード(2日~20日間保有)
◆トレンドフォロー(21日~90日間保有)
下の画像のようなトレードをしています。

マーケットって何でしょうか?

辞書で調べてみましょう。

「market」とは、物が売り買いされている場所である市場・証券取引所や市場で売買が発生するために必要な需要のことを意味する英単語。

出典:実用日本語表現辞典

なるほと、マーケットとは「物が売り買いされている場所」ということですね。

このマーケットについて本質を研究している本があります。

これです。

「図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて」田渕直也著

この本の面白そうなタイトルをいくつか目次から紹介します。

  • マーケットとは何か?
  • 投資とは何か?
  • マーケットにひそむ落とし穴
  • 恐るべき“敗者のゲーム”のルールとは
  • 投資での成功に必要なもの

読んでみたくなりませんか?

魅力的なタイトルばかりです。

投資をするなら、知っておきたい情報です。

自分の敵は誰で、どうやって戦っていけばいいのか?ということが分かります。

あらゆる角度からマーケットを分析して、マーケットを構造的に理解していくための本です。

この本のいいところは、「はじめに」で答えが書いてあるところです。

これです。

マーケットの本質は“不確実性”です。「こうすれば必ず儲かる」という方程式は残念ながら存在しません。したがって、優れた投資理論とは、「マーケットの本質である不確実性にどう対処するか」ということを解き明かすものにほかなりません。

「図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて」田渕直也著

マーケットの本質は「不確実性」。

これこそがマーケットの正体です。

「不確実性」って何?

「不確実性」ってどういうことなんでしょう?

「不確実性」は辞書にありませんでした。

「不確実」と「性」で分けて調べてみると…

不確実…確実でないこと。はっきりしていないこと。また、そのさま。ふたしか。

性…名詞の下に付いて、物事の性質・傾向を表す。「安全―」「アルカリ―」「向日―」「人間―」

出典:デジタル大辞泉(小学館)

つまり、2つの意味を合わせると次のようになります。

  • 確実でない性質
  • はっきりしていない性質
  • ふたしかな性質

こんな感じになります。

マーケットは「確実ではない性質」を持っていますよ、ということでしょうか。

マーケットは確実な答えがありませんよ、そういう解釈でいいんでしょうか。

「不確実性」を攻略するには

マーケットの正体は「不確実性」ということは、「不確実性」を攻略すればいいわけです。

矛盾しているかもしれませんが「不確実性」をマスターすれば、マーケットで勝つことができるかもしれません。

「不確実性」をマスターするってどういうことなんでしょうか?

流れを考えてみました。

  1. 「不確実性」を理解しようとする
  2. 「不確実性」は確実に予測できないし、コントロールできないことを知る
  3. 繰り返し「不確実性」と向き合い鍛錬する
  4. 「マーケットの本質である不確実性にどう対処するか」を突き詰める
  5. 「不確実性」を習得する

こんなことが果たしてできるのでしょうか?

もしできるならやってみたいですよね。

「不確実性」は身の回りにもあります。

誰にでも起こりうる「不確実性」を考えてみましょう。

例1 他人の行動を言い当てるのは難しい

自分以外の人が何をするのかは予測できません。

全く知らない赤の他人であればなおさらです。

例えば、こんな問題はどうでしょうか?

  • 電車に乗っているときに、向かい側の席に座っている人がいました。この人は、どの駅で降りるでしょうか?
  • コンビニに入ったときに、雑誌を立ち読みしているお客さんがいました。このお客さんは立ち読みしたあと、どうするでしょうか?
  • スーパーにいったら、お菓子のコーナーに2人の兄弟がいました。お兄ちゃんはチョコレートを持っています。弟は何も持っていません。さて、弟はこのあとどうするでしょうか?
  • 外食をしにいきました。すると新しいお客さんが入ってきて隣に座りました。このお客さんは何のメニューを注文するでしょうか?
  • 繁華街を歩いています。少し先に2人のカップルが歩いていました。この2人は次の交差点でどっちへ行くでしょうか?

このような問題に答えるのは難しいです。なぜなら、絶対にこうなるという答えが存在しないからです。

ただ、やってみると分かりますが、意外と楽しいです。

他の人がどのように行動するのか自分のありとあらゆる知識を総動員して考えてみるんです。

これらの問題のいいところは、数秒先、数分先には答えが分かるところです。

つまり、答え合わせができます。

「不確実性」を相手にするということは、そういうことです。

ちょっと先の未来のことって分かりませんよね。

誰も分かりません。

しかし、投資をしていくということは「不確実性」を相手にしなければならないということです。

相場を読むというのは、他人の行動を言い当てるのと同じくらい難しいです。

例2 不確実性を考えるなら答えのある問題の方がいい

こういう問題はどうでしょうか?

次の2つだったらどちらを選びますか?

・どこでもドアが手に入る

・タイムマシンが手に入る

どちらも魅力的ですよね。

どこでもドアがあれば、世界中どこでも旅行し放題ですね。

電車代や飛行機代を気にしなくて済みます。

通勤・通学も楽です。

一方、タイムマシンはどうでしょうか?

未来に行って宝くじや競馬の当選番号を調べてくるものアリですね。

人としてどうなのかな?とは思いますが、この際、四の五の言ってられません。

恐竜に会いに行ったり、自分の未来を見てくるもの楽しいかもしれません。

このような問題の場合、残念ながら「不確実性」を考えることにはつながりません。

なぜなら、必ずこの結果になるという「答え」が存在しないからです。

同じ理由で次のような問題も「不確実性」を考えることができません。

もし、どちらかの能力が手に入るとしたらどっちを選ぶ?

・10分先まで未来が読める

・半径10m以内の人の心が読める

もし、どれかの能力が手に入るとしたらどっちを選ぶ?

・月100万円自動的に振り込まれる

・病気にかからない体になる

・けがをしない体になる

このような問題を考えること自体は楽しいですが、答え合わせができないのでなんとも言えません。

もし「不確実性」を考えたいのであれば、答えがどっちになるか分からないけど、いずれ答えが出る問題を考える方がいいです。

例3 難易度が高すぎるゲーム

世の中には難易度が高すぎるゲームがあります。

初めから難易度が高めに設定されているゲームもあるし、縛りプレイをして難易度を跳ね上げる方法もあります。

初めから難易度が高めに設定されているゲーム

試しにGoogle検索で「最高難易度 ゲーム」で検索してみましょう。

  • 【激ムズ】難しすぎる!!オススメの高難度ゲーム7選
  • オススメの高難易度ゲーム15選
  • 【2023年最新版】難しいゲームの人気おすすめランキング17選
  • 何度でも挑みたくなる高難易度ゲームタイトル
  • 「本当にクリアできるのかよ!」と思ったゲームは何ですか?

こんなタイトルが出てきました。

きっとここで紹介されているゲームは、どのゲームも鬼レベルです。

「不確実性」の要素でいっぱいでしょう。

縛りプレイをして難易度を跳ね上げる

マーケットはどちらかというと縛りプレイに近いかもしれません。

例えば、次のような遊び方です。

  • ポケモン:レベル5のコイキング1匹でクリアする
  • バイオハザード:ナイフ1本でクリアする
  • ドラクエ5:スライム1匹でクリアする

めちゃくちゃ難しそうじゃないですか?

このような難易度が高すぎるゲームは「不確実性」の要素がいっぱいです。

勝てるかどうか分かりません。

次にどうなるか分かりません。

ただ、ゲームはリセットできてしまうという利点があるので、その点ではマーケットの方が難しいです。

マーケットは、勝っても負けても必ずセーブデータが次の日に引き継がれます。

マーケットのオートセーブ機能を解除することはできません。

ただ、ここで考えたいのは、ゲームをクリアしましょうということではありません。

「不確実性」を考えるということは、「勝てるかどうか分からない」という状況の中から「勝てるかもしれない」という方法を見つけ出し、繰り返し試行錯誤する過程そのものにあります。

つまり、「不確実性」を目の前にしたときに自分がどのように考えて、どのように行動するのかということです。

「不確実性」を受け入れた上で改めてマーケットを見る

「不確実性」の例をいくつか紹介しました。

はじめに紹介した文章をもう一度確かめてみましょう。

マーケットの本質は“不確実性”です。「こうすれば必ず儲かる」という方程式は残念ながら存在しません。

「図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて」田渕直也著

これを踏まえたうえでマーケットを眺めてみましょう。

  • 通貨ペアや期間を決めて過去相場を見る
  • 過去相場から「勝てるかもしれない方法」を見つける(「勝てるかもしれない方法」とは、どこでエントリー、利確、損切りをするのか自分でルールを考えてみるということです。)
  • その方法は過去相場でどれくらいの確率で勝てるのかを調べる
  • 実際の相場で確かめてみる
  • 自分がトレードした記録を振り返る

ひたすらこれを繰り返していきます。

マーケットの本質は「不確実性」です。

つまり、マーケットはコントロールできないということです。

確かに、1人の個人投資家の力で価格を動かすことはできないでしょう。(ジョージ・ソロスのようなすごい人は除きます。)

「不確実性」を理解したら次にやるべきことは、これです。

…したがって、優れた投資理論とは、「マーケットの本質である不確実性にどう対処するか」ということを解き明かすものにほかなりません。

「図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて」田渕直也著

マーケットはコントロールできません。だから、コントロールできることに目を向けましょう、ということです。

コントロールできることは「不確実性」を目の前にしたときの自分の考え方であり行動の仕方です。

「不確実性」を攻略するということはつまり、「不確実性にどう対処するのか」の答えを見つけていくということです。

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