投資クラゲとは?どんなトレードをしているの?
こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード(2日~20日間保有)
◆トレンドフォロー(21日~90日間保有)
下の画像のようなトレードをしています。
- お金ってどうやってできたの?
- お金って何?
- 一万円の価値は、これからもずっと同じなの?
- この当たり前は、ずっと昔からあったの?
- これからもずっと続くの?
答えは、歴史にあります。
お金の流れから日本史を理解していくことで、お金の本質にたどりつくことができます。
結論から言うと、お金は「信用」です。
日本人を例にすると、日本人は日本の国を信用しています。
そして、日本銀行が発行する一万円札を一万円の価値があると信用しているということです。
だから、一万円には一万円の価値があるということです。
お金の流れを中心にしながら日本の歴史を振り返ってみましょう。
貨幣定着の失敗→物品貨幣
日本で初めて作られた貨幣は「富本銭」や「和同開珎」と言われています。
当時のアジア圏で貨幣を発行した国は中国と日本だけで、とても先進的で画期的なことでした。
683年に「富本銭」という銅貨が誕生しました。
「富本銭」は、貨幣として流通していたのか、それともおまじないとして使われていたのか、長い間議論されてきました。
大宝律令では「富本銭」が禁止されたという事実から、富本銭は貨幣として流通していたのではないかという説もあります。
また、708年には「和同開珎」という銅貨が誕生します。
「富本銭」「和同開珎」この2つの貨幣は、どちらも一般大衆に定着せず、廃れていってしまいました。
なぜ「富本銭」と「和同開珎」は貨幣として定着しなかったのでしょうか?
- 一般大衆が使う質の良い貨幣を大量生産できなかった
- 偽造銭を誰でも作ることができた
- 新しい貨幣の発行→インフレ→新しい貨幣の発行→インフレ…という流れを繰り返して価値が安定しなかった
このようなことが理由として挙げられます。
当時の貨幣技術はそこまで高くなく、やり方さえ分かってしまえば簡単に偽造銭を作ることができました。
偽造銭がたくさん出回ってしまえば、貨幣としての価値が下がります。
もちろん、偽造だということが分かれば、それ自体を受け取ってもらえません。
当時のリーダーは、その打開策として、今の貨幣の10倍の価値のある貨幣を発行する、ということを繰り返しました。
「和同開珎」をはじめとして、合計で12種類の貨幣が発行されましたが、ほとんどの通貨の価値が下がっていくという結果に終わりました。
では、一般大衆は、貨幣の代わりに何を使っていたのでしょうか?
それは「米」や「布」です。
いわゆる物品貨幣が根強い人気を誇っていたのです。
みんなが信用しなければお金にならない
中国の「宋銭」「明銭」が日本でトレンドに
当時、貨幣鋳造において世界の最先端を走っていたのは中国です。
鋳造とは金属加工法の一つ。
原材料を高温で液体に溶かした後に、型に流し込み、目的の形状に固める加工方法です。
いわゆるコインの形状をした金属を大量生産する技術を中国は持っていました。
中国は銅を直接輸出するよりも、貨幣に加工して輸出する方が価値が上がることに気づいていたのです。
日本では、貨幣を使った方がいいのではないかというニーズはありましたが、日本のリーダーたちは、「富本銭」と「和同開珎」を民衆に定着させることができませんでした。
そうこうしているうちに、宋と室町幕府の貿易が盛んになり、中国の「宋銭」が大量に日本に入ってきます。
日本の貨幣鋳造文化は衰退していたので、中国の「宋銭」は、博多を中心として日本の市場に自然と広がっていきました。
当時の日本のリーダーは中国銭を使用することを禁止しましたが、その禁止を押し切って中国銭は勢いよく広がっていきます。
なんと100年間で利用率が25%から75%へと増加しました。
次のようなことが理由として考えられます。
- 日本の市場に必要とされている充分な量を輸入できた
- 宋銭は先進的な鋳造精錬技術によって作られている
- 中国王朝の財政が健全であり信用されていた(宋銭は全アジアで流通するほど大きな影響力を持っていた。中国王朝には力があった。)
- そもそも新しい貨幣を作る、流通させるのにはコストがかかる
- 領主からの税金の支払い(貢納)の方法として銭も追加してほしいという要望があった
そういった理由があって、民衆だけではなくて幕府も宋銭を認めざるを得ない状況になります。
「宋銭」だけでなく「明銭」も日本で人気になった通貨です。
一般大衆は、宋銭や明銭を日本の貨幣として認め、江戸時代まで長く使われることとなります。
また、中国は日本だけではなくベトナム、朝鮮にも貨幣を輸出していました。
当時の中国はアジア諸国の中央銀行の役割を果たしていたというわけです。
禁止しても便利なものは使う
江戸時代に日本独自の貨幣が誕生
江戸幕府に求められていたのは、信頼できる貨幣を作ること。
民衆が中国の貨幣を使っているということはつまり、日本の幕府が信用されていないということの裏返しでもあります。
江戸時代に入ると銅の生産量が増え、日本独自の貨幣を作ることができるようになりました。
江戸幕府は、金貨・銀貨・銅貨を作り、東日本では主に金貨、西日本では主に銀貨が使われていました。
そして1636年に銅貨の「寛永通宝」が誕生しました。
江戸時代に発展したのは貨幣だけではありませんでした。
大坂堂島米市場は世界が認める先物取引マーケット
年貢としてのお米
貨幣制度が始まりましたが、江戸の人々にとってお米はお金と同じように価値がありました。
その証拠に、税金(年貢)はお米で納めていました。
また、武士の給料もお米です。
年貢として納められたお米は、大坂や江戸の蔵屋敷に運ばれて、オークションにかけられ、米商人に売られます。
そこで現金化したお金が、幕府のもとに入っていくという仕組みです。
大坂には多くの蔵屋敷があり、日本全国のお米が集まってきました。
そして、次々と商人に売られていきます。
日本の歴史ではあまり注目されていませんが、世界から見た日本は、実はとても革新的なことをしていまいした。
それが大坂堂島米市場での取引です。
米切手の誕生
ここで取引していたのはお米の現物とお金だけではありませんでした。
オークションで米商人が落札すると、「米切手」がもらえます。
この「米切手」を蔵屋敷に持っていけば、お米と交換することができたのです。
お米は重いです。
運ぶのに時間がかかります。
災害や火事などがあったときに、米俵を担いでいくのは大変ですが、米切手ならすぐに懐にいれて逃げることができます。
そういった意味でも、米切手は重宝しました。
ちなみに「米切手」一枚で10万石=1500kgです。10kgのお米を150袋分です。かなりの量ですよね。
「一枚の手形、一日の内に十人の手に渡り」という文言が残っているくらいです。
相当たくさんの取引がされていたのだと推測できます。
「毎日数万の人が取引を行っている。この相場の動きをうまく予想すれば、万両の金を得るのも瞬く間である。」
このような文言も残っています。夢のある話ですよね。
民衆が取引をやめるはずありません。
あるはずのないお米を売る
堂島米市場では、よからぬことを考える人も多くいました。
例えば、蔵屋敷はお米を受け取ったら「米切手」を発行します。
一度「米切手」を発行すると、交換しに来るまである程度時間がかかります。
そこで、「米切手」を余分に作って、あるはずのないお米を売ってしまったのです。
するとどうなるでしょうか?
米切手を発行した蔵屋敷やそれを運営する大名が現金を前借することができたのです。
つまり、米市場は諸大名が資金調達をする金融市場として機能していたのです。
久留米藩蔵屋敷の失敗
1814年に大規模な取り付け騒ぎを起こした蔵屋敷もあります。
久留米藩の蔵屋敷です。
極論、お米が一俵もなかったとしても「米切手」は発行できてしまいます。
そして「米切手」が落札されれば現金が手に入ります。
きっと久留米藩の大名は魔が差したのでしょう。
「米切手」を過剰発行して大規模な取り付け騒ぎを起こしてしまったのです。
久留米藩の蔵米準備率はたったの1.2%でした。
つまり、98.8%は、ないはずのお米の「米切手」だった訳です。
そもそもお米の現物、お金、米切手さえもやり取りしなくてもいいのではないか
蔵屋敷や諸大名はよからぬことを考えていましたが、米商人も悪知恵が働きました。
初めは、お金を払って米切手を買っていました。
米の相場は変動します。
もちろん、自然の影響も受けます。
豊作のときは値段が下がり、凶作のときは値段が上がります。
いわゆる相場の流れを読んで売買をすることで利益を上げていた商人もいます。
米商人の発想は、そのさらに上をいきます。
- 買いの約束を結んだあと、その反対の売りの約束を結べば相殺できるのではないか。
- そもそも現金、米切手をやり取りしなくてもいいのではないか。
そして、禁断の取引を始めてしまいました。
帳合米取引です。
例えば、ある商人が米切手を1枚持っていたとします。
今年は豊作で値下がりの心配があります。
そこで、あらかじめ売りの約束を入れておきます。
代表米という米のレートがあって、今日は500匁でした。そのレートで売りの注文を帳簿上で入れておきます。
このとき、現金も、米切手もやり取りはしません。帳簿上だけの取引です。
そして、予想通りの豊作で、米が440匁に値下がりしました。
そこで買いの注文を入れて、前回の売りの注文と相殺します。
すると、現金と米切手をやり取りしていないにも関わらず、売り注文と買い注文の差額60匁が手に入ります。
銀60匁=金1両です。
現在の価格で言うと、約13万円の利益になります。
幕府の見解は
幕府は米切手の取引や帳合米取引をよく思っていませんでした。
特に帳合米取引を「不実なる売買」として死罪もしくは牢舎の対象としていました。
しかし、何度禁止にしても米切手の取引と帳合米取引はなくなりませんでした。
それほど米商人にとっては魅力的な商売だったのでしょう。
そこで幕府は方針を変え、「大坂における米取引について、昔からのやり方で、諸国の商人や大坂米仲買人が「流れ相場商い」を勝手に行ってよい。」としました。
こうして1730年に大坂堂島米市場は公式に認められる先物市場となったのです。
世界中では多くの場所で先物市場の原型であるマーケットが存在していますが、大坂もその一つです。
先物取引の原型が江戸時代の大坂にあったということです。
本間宗久さんが活躍したのは堂島米市場の相場
堂島米市場で活躍した人物として本間宗久さんが挙げられます。(ただし、本間宗久さんではないのではないか、という説もあります。)
本間宗久さんは、相場を読むために必要な「ろうそく足」を開発します。
また、相場で取引するためのルール、酒田五法というテクニカル分析手法を編み出します。
今や相場の世界で「ろうそく足」を使うことは当たり前になっています。
江戸時代に相場の基礎である「ろうそく足」が開発されたというのはすごいことです。
- 先物取引は人に必要とされているもの
- 米切手は株券や債券と同じ資金調達するための手立て
「円」の歴史は明治時代から始まった
明治政府が成立したのは1868年のこと。
そして、「円」が誕生したのは1871年のこと。
日本人に親しみのある「円」はここからスタートしました。
江戸時代に使われていた金貨・銀貨・銅貨は四進法。
一方、明治時代に始まった「円」は10進法です。
四進法よりも10進法の方が、計算もしやすく便利です。
はじめは「円」の他にも「銭」「厘」がありました。
銭は円の100分の1。
厘は円の1000分の1です。
明治元年のもりかけそばは5厘だったので、0.005円だったということが分かります。
仮に今の時代でそばを食べるとしたら500円くらいでしょうか。
もしかすると、物価は10万倍くらいになっているかもしれません。(そばの値段だけで物価は判断できませんが、比較材料にはなるかと思います。)
一万円札が登場するのは1958年昭和33年からです。
円の歴史は152年、一万円の歴史は65年です。
そう考えると、一万円札という概念は比較的新しいものだということが分かります。
- 物価は上がり続けている
一万円の価値はずっと変わらないのか?
一万円の価値は変わります。
これからもきっと変わり続けるでしょう。
それは、歴史が証明しています。
お金の歴史を振り返ってみましょう。
このような流れの延長線上に今があります。
円の価値は変わります。
今も変わり続けています。
新しい貨幣や新しい考え方は常に受け入れられてきませんでした。
民衆は、今までのやり方がいいと信じているからです。
「宋銭」や「明銭」を民衆が使っていることを、幕府はよしとしていませんでした。
米相場の帳合米取引について幕府は何度も禁止してきました。
明治政府が発足して、「円」に切り替わるとき、反発する人は少なからずいたはずです。
現代、お金の代わりになるものが次々と生み出されています。
- キャッシュレス決済
- 仮想通貨
- 電子マネー
きっとこれからも形を変えながら、人類に必要なツールとしてお金は使われ続けていくでしょう。
草コインと呼ばれている新しい仮想通貨もあります。
このような新しい仮想通貨が生まれて、消えていくことは自然なことです。
かつての「富本銭」や「和同開珎」が定着しなかったように、民衆に信頼されない通貨は消えてなくなる運命にあります。
「宋銭」や「明銭」のように、外国産だけど使いやすいものが、今後定着するのかもしれません。
一万円の価値はずっと変わらないという考え方は、はっきり言って幻想です。
世界中の国々が目標としているインフレ率は2%です。
つまり、1年で物価が2%上昇することを、各国が推奨しているということです。
ちょうどいいインフレ率になるとき、失業率が一番低い状態になるということが研究で明らかになっているからです。
「お金そのものが進化していくこと」「お金の価値は変わっていくもの」「物価はちょっとずつ上がっていくもの」そう考えると、一万円の価値の捉え方が変わってくるかもしれません。
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