【投資脳構築完全ロードマップ】心理的なものを完全攻略!投資脳を鍛える禁断テク

投資クラゲとは?どんなトレードをしているの?

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード(2日~20日間保有)
◆トレンドフォロー(21日~90日間保有)
下の画像のようなトレードをしています。

「トレードの8割は心理的なものである」を攻略する

トレードの初心者は十中八九失敗します。

基本的に人間の脳は投資で負けるようにできているからです。

「トレードの8割は心理的なものである。」

このように言われることが多いですが、この「心理的なもの」を攻略するためにはどうすればいいのでしょうか?

何を理解して、どのように行動していけばいいのでしょうか?

例えば、「体を鍛えること」を考えてみましょう。

次のようなことをすれば体を鍛えることができます。

  • 体を動かす
  • ストレッチをする
  • 歩く/走る
  • スポーツをする
  • 筋トレをする

このどれかを積み重ねていけば体が鍛えられます。

では、心を鍛えるためにはどうすればいいのでしょうか?

座禅?瞑想?

こういう時は、Google先生に聞いてみましょう。

「心をきたえる 方法」と検索してみます。

すると、一番初めの記事に10の方法が紹介されていました。

  • 自分のことを認める
  • 否定的な言葉をやめる
  • 何事も前向きに考える
  • メンタルの強い人と接してみる
  • 目標を立てて行動する
  • 失敗を恐れずに挑戦する
  • 運動する習慣をもつ
  • 睡眠をしっかりとる
  • ストレスを和らげる食事をとる
  • 心を強くする言葉や本を読む

どれも大事そうですよね。

しかし残念ながら、ここに書いてあることをいくら実践したとしても「トレードの8割は心理的なものである」を攻略することは不可能です。

この記事では心理学や脳科学の視点から、あらゆる実験とその結果を紹介していきます。

  • スウェーデンの精神科医/アンデシュ・ハンセン
  • 精神科医・依存症医学の世界的第一人者/アンナ・レンブケ
  • 日本の脳科学のスペシャリスト/中野信子

分からないことは専門家に聞きましょう。

「心理的なもの」が分からなければ、プロに教えてもらえばいいのです。

心理学や脳科学のスペシャリストたちの言葉をヒントにしながら「トレードの8割は心理的なものである」を徹底攻略していきましょう。

【STEP9 資金管理】アインシュタインが「人類最大の発明」「宇宙で最も偉大な力」と呼んだものをまだ読んでない方は、この記事もおすすめです。

「ギャンブル脳」と「投資脳」

世界中の投資家に読まれている「デイトレード」という著書の中にヒントとなる言葉があるので紹介します。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラは次のように言っています。

トレーディングの初心者が失敗する要因は「ギャンブル」と「職業としてのトレーディング」を区別できないことである。(…中略…)

すべてのトレーダーは何がトレーディングで何がギャンブルかを認識しなければならない。

「デイトレード」著/オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ

あなたは「ギャンブル」と「職業としてのトレーディング」を区別しているでしょうか?

「ギャンブル脳」と「投資脳」という表現に言い換えてもいいかもしれません。

この2つの言葉を簡単に定義してみます。

頭の中に2つの箱をイメージしてみてください。

<ギャンブル脳>
ギャンブル脳:ギャンブルとトレードが区別できない考え方。
<投資脳>
投資脳:ギャンブルとトレードが区別できる考え方。ギャンブルはしない。トレードをする。





もしこの2つを区別できているとしたら表の下に具体的な言葉を入れることができるはずです。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラが言いたかったことは、この表の中にどれだけ具体を落とし込んで考えることができるのか、ということです。

そして、「ギャンブル脳」を「投資脳」にするためにはどうすればいいのか、ということです。

今回の話を最後まで聞いていただければ、「ギャンブル脳」と「投資脳」という枠組みの中に根拠のある具体を入れ込むことができるようになります。

さらに「ギャンブル脳」を「投資脳」にアップデートさせるための具体的な考え方や方法が分かります。

ドーパミンとは報酬に関わる人間の脳内の神経伝達物質

「ギャンブル脳」と「投資脳」を理解していくためのキーワードを紹介します。

ドーパミンです。

ドーパミンとは何でしょうか?

こういう難しい言葉を理解するためにはプロに聞くのが一番です。

ドーパミンはよく報酬物質だと呼ばれるが、実はそれだけではない。ドーパミンの最も重要な役目は私たちを元気にすることではなく、何に集中するかを選択させることだ。つまり、人間の原動力とも言える。

「スマホ脳」著/アンデシュ・ハンセン/スウェーデンの精神科医

ドーパミンは1957年に初めて人間の脳内の神経伝達物質として確認された。(…中略…)

ドーパミンは報酬処理に関わる唯一の神経伝達物質ではないが、最も重要なものの一つだ。ドーパミンは報酬が得られたことの快楽というより、報酬を得ようとする動機の方に重要な役割があると思われる。「好き」というより「欲しい」に関係しているのである。

「ドーパミン中毒」著/アンナ・レンブケ/精神科医・スタンフォード大学医学部教授・依存症医学の世界的第一人者

この2人が言うことなら間違いなさそうです。

つまりドーパミンとは次の特徴を持っているものです。

  • 報酬処理に関わる人間の脳内の神経伝達物質。
  • ドーパミンは報酬処理に関わる最も重要なものの一つ。
  • ドーパミンの最も重要な役割は何に集中するかを選択させること。
  • ドーパミンとは、つまり人間の原動力である。
  • ドーパミンは「報酬を得ようとする動機」の方に重要な役割がある。
  • 人間の「欲しい」という気持ちに関係している。

「ギャンブル脳」と「投資脳」の本質に迫るためにはドーパミンの理解が欠かせません。

脳は「かもしれない」が大好き

脳のドーパミンが激しく放出されるのはどんな時でしょうか?

  • お金をもらったとき
  • 食事をしたとき
  • アルコールやタバコを楽しんでいるとき
  • 恋愛に夢中になっているとき
  • 仕事が上手くいっているとき
  • 人から認められるとき
  • 何かを達成したとき
  • 新しい経験をしたとき

実は、このどれもが正解ではありません。

脳のドーパミンが激しく放出されるのは「期待したとき」です。

つまり、「何かが起きるかもしれない」と思ったときです。

先ほどの例を言い換えてみます。

  • お金がもらえるかもしれない。
  • おいしいものが食べれるかもしれない。
  • アルコールやタバコを楽しめるかもしれない。
  • 好きな人と会えるかもしれない。
  • 仕事がうまくいくかもしれない。
  • 人から認められるかもしれない。
  • 何かが達成できるかもしれない。
  • 新しい経験ができるかもしれない。

このような状態のときに、ドーパミンが激しく放出されます。

身近な例で言うと、

  • ガチャで星5のモンスターがゲットできるかもしれない。
  • 宝くじが当たるかもしれない。
  • はぐれメタルを倒せるかもしれない。

こんな状況になればドーパミンが大量に放出されることは間違いないです。

そして、ドーパミンは人間を行動に導きます。

  • ガチャを回す
  • 宝くじを買う
  • はぐれメタルに攻撃する

多くの人はドーパミンによってこのような行動を繰り返すことになります。

結論です。

脳は「かもしれない」が大好き

ネズミ、サル、人間のドーパミン実験

脳のドーパミンの働きを調べるためにネズミ、サル、人間を対象とした実験が行われてきました。

ネズミの実験

1930年代にはネズミを対象にした実験が行われました。

①レバーを押すと、エサが出てくる。

②レバーを押すと、ときどきエサが出てくる。

この実験の結果は、必ずエサが出る①のときよりも、ときどきエサが出る②のときの方がレバーを押す回数が多くなりました。

そして、エサが出てくる確率が3割~7割のときに、ネズミが一番熱心にレバーを押すということが分かったのです。

サルの実験

1950年代にはサルを対象にした実験が行われました。

①サルに「ある音」を聞かせた後、ジュースが出てくる。

②サルに「ある音」を聞かせた後、ときどきジュースが出てくる。

この実験では、サルの脳にいつドーパミンが出るのかを調べました。

ドーパミンが出たのは、次の3つのタイミングです。

  • ジュースを飲んでいるとき
  • 必ずジュースが出てくる条件で「ある音」を聞いたとき
  • ときどきジュースが出てくる条件で「ある音」を聞いたとき

ドーパミンの量はどのタイミングが一番多かったのでしょうか?

結果は次の通りです。

  • (ドーパミン小)ジュースを飲んでいるとき
  • (ドーパミン中)必ずジュースが出てくる条件で「ある音」を聞いたとき
  • (ドーパミン大)ときどきジュースが出てくる条件で「ある音」を聞いたとき

ときどきジュースが出てくる条件で「ある音」を聞いたときに一番ドーパミンが放出されていたのです。

この「ときどき」という条件は2回に1回という頻度のときに、最もドーパミンが放出されるということが分かりました。

人間の実験

人間を対象にした実験も行われました。

①「必ずお金がもらえる」条件でカードを被験者に引かせる。

②「お金がもらえるかもしれない」条件でカードを被験者に引かせる。

結果は、「必ずお金がもらえる」条件よりも、「お金がもらえるかもしれない」条件の方がドーパミンの量が増えました。

サルの実験と同じように、最もドーパミンが放出されたのは、2回に1回という頻度のときでした。

ネズミ、サル、人間の実験から次のようなことが分かります。

  • 「確実な報酬」よりも「ランダムな報酬」のときの方がドーパミンが放出される。
  • 「ランダムな報酬」の中でも特に2回に1回の頻度、つまり50%の確率のときに最もドーパミンが放出される。

これをもう少しかみ砕いてみましょう。

主語を「人間」にします。

そして、「ギャンブル脳」「投資脳」という言葉を当てはめてみます。

  • そもそも人間はギャンブル(ランダムな報酬)が好きである。
  • 人間は勝つか負けるか分からない50%の確率のときにドーパミンが最も出やすい。
  • この2つの根拠から、人間の脳のデフォルト設定は「ギャンブル脳」であって「投資脳」ではない。

このドーパミンの実験から分かったことを先ほどの表に入れてみましょう。

<ギャンブル脳>
(デフォルト設定)
ギャンブル脳:ギャンブルとトレードが区別できない考え方。
<投資脳>
投資脳:ギャンブルとトレードが区別できる考え方。ギャンブルはしない。トレードをする。

そもそも人間はギャンブル(ランダムな報酬)が好きである。
人間は勝つか負けるか分からない50%の確率のときにドーパミンが最も出やすい。
この2つの根拠から、人間の脳のデフォルト設定は「ギャンブル脳」であって「投資脳」ではない。

困ったことに、人間の脳は、デフォルトで「ギャンブル脳」に設定されているようです。

これを何とか「投資脳」にアップデートしていかなくてはいけません。

ドーパミンは「報酬を遅らせる能力」を壊す

ドーパミンの実験と言えば、1960年代後半に行われたマシュマロ実験も有名です。

この研究の目的は「報酬を遅らせる能力」を調べること。

テーブルの上にはお皿が一枚。マシュマロが一つ。

3歳~6歳の子どもたちは次の2つの選択肢が与えられます。

①今すぐ1個のマシュマロをもらう

②あとで2個のマシュマロをもらう

研究者は部屋を出て15分たったら戻ってきます。

部屋にあるのはテーブル、お皿、マシュマロ。

テレビやおもちゃはありません。

もしろん、一緒に遊ぶ友達もいません。

結果は、約100人のうち3分の1は待つことができ、2個のマシュマロをゲットしました。

残り3分の2は待つことができず、1つしかマシュマロを食べることができませんでした。

この実験から次のようなことが分かります。

人間は長期的な報酬よりも短期的な報酬を重んじる傾向がある。

このマシュマロ実験の話をお金に置き換えてみましょう。

①今すぐ1万円もらう

②1年後に2万円もらう

あなたなら、どちらの選択肢を選びますか?

ここで「報酬を遅らせる能力」が登場します。

「報酬を遅らせる能力」が高い人は、②の選択をします。

そして「報酬を遅らせる能力」が低い人は、①の選択をします。

なぜ、①の選択をしてしまうのでしょうか?

マシュマロ実験から分かる通り、人間は長期的な報酬よりも短期的な報酬を重んじる傾向があるからです。

人は「今すぐ欲しい」「なるべく早く欲しい」と考えてしまうからです。

「今、目の前にお金が増えるチャンスがあるかもしれない。」と認識すると、脳がドーパミンを出します。

このドーパミンは「報酬を遅らせる能力」を壊してしまうのです。

これは「遅延報酬割引」と呼ばれる現象です。

待つ時間が長ければ長いほど報酬の価値が下がっていくように感じてしまうという心の働きです。

「報酬を遅らせる能力」について分かったことをまとめます。

  • 人間は長期的な報酬よりも短期的な報酬を重んじる傾向がある。
  • ドーパミンは「報酬を遅らせる能力」を壊してしまう。
  • 待つ時間が長ければ長いほど報酬の価値が下がっていくように感じる心の働きがある。

この分かったことを「ギャンブル脳」と「投資脳」の表に入れてみましょう。

<ギャンブル脳>
(デフォルト設定)
ギャンブル脳:ギャンブルとトレードが区別できない考え方。
<投資脳>
投資脳:ギャンブルとトレードが区別できる考え方。ギャンブルはしない。トレードをする。

人間は長期的な報酬よりも短期的な報酬を重んじる傾向がある。つまり、人間は長い時間足より短い時間足に注目しがち。
日足より時間足、時間足より分足を見て、超短期的な目線でデイトレードやスキャルピングをする。
短い時間足のチャート画面を見ると「お金が増えるチャンスがあるかもしれない。」とドーパミンが放出される。
ドーパミンが放出されると「報酬を遅らせる能力」が壊れてしまう。つまり、超短期的な目線でしか考えられなくなる。
小トレンドや二次トレンドのトレンドフォローができない。

「ギャンブル脳」の欄を埋めていくと、どんなトレードをしてはいけないのかがだんだんと分かってきます。

「すぐもらえる報酬」と「あとでもらえる報酬」を選ぶときの脳の働き

マシュマロの実験では、「すぐにもらえる報酬」と「あとでもらえる報酬」を選択しました。

このとき、脳の中でどのようなことが起こっているのでしょうか?

「すぐもらえる報酬」と「あとでもらえる報酬」を選ぶときの脳の働きを研究した人がいます。

神経科学者のサミュエル・マクルーアさんです。

結果は次の通りです。

  • 「すぐにもらえる報酬」を選んだとき、感情と報酬処理に関わる脳の部位が活性化した。
  • 「あとでもらえる報酬」を選んだとき、計画を立てたり抽象的な思考に関わる脳の部位が活性化した。

この結果から分かったことを「ギャンブル脳」と「投資脳」の表に入れてみましょう。

<ギャンブル脳>
(デフォルト設定)
ギャンブル脳:ギャンブルとトレードが区別できない考え方。
<投資脳>
投資脳:ギャンブルとトレードが区別できる考え方。ギャンブルはしない。トレードをする。

感情的なトレードをしている。
「今すぐお金が欲しい」からトレードしている。
トレードの計画を立てていない。チャートを分析していない。


感情的なトレードはしない。
トレードの計画を立てている。チャートを分析している。
抽象的な思考ということはつまり、超短期よりも短期、短期よりも中期で物事を考えている。

感情的なトレードはよくない、と言われる原因はここにあったということです。

感情的なトレードをすると、「今すぐ利益が欲しい」と考え、「あとでもらえる報酬」を選択できなくなってしまいます。

自分は病気なのかもしれないという認識を持つ

さらに、脳科学の視点から考えてみましょう。

患者数の最も多い病気は「依存症」です。

日本の脳科学研究の第一人者である中野信子さんによると、国際的な依存症の診断基準は次の6つです。

(1)対象への強烈な欲求・強迫感がある

(2)禁断症状がある

(3)依存対象に接する量や時間などのコントロールができない

(4)依存対象に接する頻度や量が増えていく

(5)依存のために仕事や通常の娯楽などを無視または制限する

(6)心や体に悪いことを知っていても続けている

この6症状のうち、過去1年以内に3つ以上を繰り返し経験したが、1ヵ月以上にわたって3つ以上の症状が同時に続いた場合、依存症と診断されます。

「脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体」著/中野信子

この依存症の6つの基準をトレードで当てはめて考えてみましょう。

すると、次のようになります。

(1)お金を増やしたい/お金を増やさなければいけないという欲求や強迫感がある

(2)チャートを見ていないと落ち着かない

(3)トレードの回数や時間をコントロールできない

(4)トレードの頻度や量が増えていく

(5)トレードのために仕事や他の娯楽などを無視または制限する

(6)パソコンの画面を見続けることが心や体に悪いことを知っていても続けている

これ、当てはまる人多いんじゃないでしょうか?

スキャルピングやデイトレードで勝ててない方は当てはまる項目があるはずです。

中野信子さんによると依存症は大きく分けて3種類あります。

・物質への依存(ニコチン・アルコール・薬物食べ物など)

・プロセスへの依存(ギャンブル・インターネット・セックス・買い物・仕事など)

・人間関係への依存(恋愛・カルト宗教・DV・虐待など)

「脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体」著/中野信子

この3種類の中でトレードはどれに当てはまるのでしょうか?

トレードはプロセスへの依存に当たると考えられます。

そして、依存症の共通点として中野信子の言っている内容を要約すると次のようになります。

  • 依存対象に接しているとき、人の脳にはドーパミンが分泌されている。
  • それが好きなものだとA10神経からドーパミンが放出され、脳は快感を覚える。
  • さらにその快感は情報として海馬に記憶される。
  • 最初の体験が快感ともに記憶されると、「再びあの体験をしたい」と考えるようになる。
  • 重要なことは、依存症は決して心の弱さが原因ではない。
  • 依存症は脳内の物質の異常から来る病気である。

以上のことから、次の結論に達します。

トレードで勝てない原因は病気である

衝撃的な事実ですよね。

実は、トレードで勝てない原因の1つは、勝つか負けるか分からないトレードを繰り返してしまうギャンブル依存症にあったのです。

「ギャンブル脳」と「投資脳」を比較する

心理学や脳科学の視点から「ギャンブル脳」と「投資脳」について考察しました。

いよいよこれから「ギャンブル脳」と「投資脳」を比較してみます。

<ギャンブル脳>
(デフォルト設定)
ギャンブル脳:ギャンブルとトレードが区別できない考え方。
<投資脳>
投資脳:ギャンブルとトレードが区別できる考え方。ギャンブルはしない。トレードをする。
そもそも人間はギャンブル(ランダムな報酬)が好きである。
人間は勝つか負けるか分からない50%の確率のときにドーパミンが最も出やすい。
人間は長期的な報酬よりも短期的な報酬を重んじる傾向がある。つまり、人間は長い時間足より短い時間足に注目しがち。
日足より時間足、時間足より分足を見て、超短期的な目線でデイトレードやスキャルピングをする。
短い時間足のチャート画面を見ると「お金が増えるチャンスがあるかもしれない。」とドーパミンが放出される。
ドーパミンが放出されると「報酬を遅らせる能力」が壊れてしまう。つまり、超短期的な目線でしか考えられなくなる。
「待つ」ができない。
小トレンドや二次トレンドのトレンドフォローができない。
感情的なトレードをしている。(勝ったら嬉しい。負けたら悔しい。リベンジトレード)
「今すぐお金が欲しい」からトレードしている。
トレードの計画を立てていない。
チャートを分析していない。
ギャンブル依存症は脳内の物質の異常から来る病気である。
そもそも人間はギャンブル(ランダムな報酬)が好きだから、確率が50%のときは勝負しない。
人間は長期的な報酬よりも短期的な報酬を重んじる傾向がある。短期的な報酬を重んじるのは大衆だ。投資脳では長期的な報酬を重んじる。(具体的には小トレンドや二次トレンドをトレンドフォローする。)
デイトレードやスキャルピングはしない。
短い時間足のチャート画面を見るとドーパミンが放出されてしまうので、短い時間足のチャートはそもそも見ない。
「報酬を遅らせる能力」を高めていく。
「待つ」ができる。
小トレンドや二次トレンドをトレンドフォローする。
感情的なトレードはしない。
トレードの計画を立てている。
チャートを分析している。
投資家はいつでもギャンブル依存症になってしまうことを知っている。
だからドーパミンでトレードしないように気を付ける。
抽象的な思考ということはつまり、超短期よりも短期、短期よりも中期で物事を考えている。

「トレードの8割は心理的なものである」の本質は心理学や脳科学の視点から分析すると可視化できるようになります。

まとめ ギャンブル脳を投資脳にアップデートする

トレードの初心者はほとんどが失敗します。

基本的に人間の脳は投資で負けるようにできているからです。

人間の脳のデフォルト設定は「ギャンブル脳」。

「ギャンブル脳」を「投資脳」にアップデートしましょう。

「トレードの8割は心理的なものである」という内容について、「ギャンブル脳」と「投資脳」という2つのキーワードを用いながら分析していきました。

  • ドーパミンは、報酬に関わる人間の脳内の神経伝達物質。
  • 脳は「かもしれない」が大好き
  • そもそも人間はギャンブル(ランダムな報酬)が好きである。

「投資脳」にアップデートさせるためには、まず自分が「ギャンブル脳」であることを認めましょう。

そこからが本当のスタートです。

「ギャンブル脳」は克服することができます。

投資の本質を知れば、自然と正しいフォームができるようになります。

そのためには、「ギャンブル脳」と「投資脳」の違いを認識することから始めていきましょう。

投資脳を鍛える方法について、【STEP10 投資脳を鍛える②】投資脳は努力で鍛えることができるのか?の記事でさらに深掘りしていきます。

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