【成功した投資家の戦略】アレキサンダー・エルダーはどんなチャートを見てどんなトレードをしていたのか?

投資クラゲとは?どんなトレードをしているの?

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード(2日~20日間保有)
◆トレンドフォロー(21日~90日間保有)
下の画像のようなトレードをしています。

アレキサンダー・エルダーと言えば「Trading for a Living」(邦題「投資苑」)で有名なトレーダーです。

投資苑は1993年にアメリカで発売され世界的ベストセラーになりました。

そして、21年の時を経て投資苑の改訂版が出版されることになったのです。

それが、「The New Trading For A Living」(邦題「ザ・トレーディング」)です。

アレキサンダー・エルダーのすごいところは、精神分析医であると同時にプロトレーダーであるということです。

この本の面白いところは、精神分析医の視点から個人の心理や群集心理を解説しているところです。

「精神分析医の視点でテクニカル分析をするとどうなるか?」ということが分かります。

精神分析医でありながら、プロトレーダーとして活発にトレードをし、さらにはトレーディングセミナーの指導者として多くの国で活躍されています。

そんな経歴をもつアレキサンダー・エルダーは一体どんなチャートを見て、どんなトレードをしていたのでしょうか?

アレキサンダー・エルダーはどんなチャートを見ていたのか?

アレキサンダー・エルダーはどんなチャートを見ていたのでしょうか?

著書「ザ・トレーディング」の中には62枚のチャートが登場します。

まずはチャートの種類を見ていきましょう。

種類取引内容
株式・テスラ・ネットフリックス・エルドラドゴールド・フェイスブック・ユニオンパシフィック・バイオジェンアイテック・ファミリーダラーストアーズ・インターナショナルゲームテクノロジー・ウォルトディズニー・バリックゴールド・アライドネバダゴールド・ルルレモンアスレティカ・シェブロン・サザビーズ・マクドナルド・グーグル・アドビシステムズ・ストラタシス・ベイティックスファーマシューティカルズ・アップル・フォードモーター・ヘスコーポレーション・ターコイズヒルリソーシズ・アマゾンドットコム・リアルグッズソーラー・シックスフラッグスエンターテイメント・ベリサイン・アイゴー・コカコーラ・インテュイティブサージカル・オートデスク・シュルムバーガー・ホールフーズマーケット・ディスカバリーコミュニケーションズ・モリコープ
先物・金
・銀
・天然ガス
・小麦
為替・ユーロ
株価指数・DJIA(ダウ平均株価)
・S&P500
国債・米国10年国債先物

先物、為替、株価指数、国債を取引することもありますが、株式が圧倒的に多いです。

次は、チャートの時間足をチェックしましょう。

著書「ザ・トレーディング」の中には次の時間足が登場します。

  • 月足
  • 週足
  • 日足
  • 30分足
  • 25分足
  • 5分足

さて、この中で一番多く登場するチャートはどれでしょうか?

正解は、これです。

  • 月足…3枚
  • 週足…13枚
  • 日足…42枚
  • 30分足…1枚
  • 25分足…1枚
  • 5分足…2枚

全部で62枚のチャートが出てきます。

そのうち、42枚が日足チャートです。

ちなみに、表示させているインジケーターの中で一番多く登場するのは指数移動平均線です。

  • 12EMA…1回
  • 13EMA…19回
  • 21EMA…2回
  • 22EMA…7回
  • 26EMA…19回

13EMAと26EMAの組み合わせが一番多く登場します。

分かったことをまとめてみましょう。

  • アレキサンダー・エルダーは日足チャートをみて株式をトレードすることが多い。
  • 先物、為替、株価指数、国債も取引することがある。
  • 表示させているインジケーターは13EMAと26EMAがお気に入り。

アレキサンダー・エルダーはどんなトレードをしていたのか?

どんなトレードをしていたのかを知るために、まずはアレキサンダー・エルダーが「時間枠」をどのように捉えていたのかを考えていきましょう。

アレキサンダー・エルダーはトレードを次の3つに分類しています。

1 長期トレード・投資 ポジションの想定保有期間は月単位ですが、年単位になるときもあります。

2 スイングトレード ポジションの想定保有期間は数日間ですが、数週間になるときもあります。

3 デイトレード ポジションの想定保有期間は分単位ですが、稀に数時間になることもあります。

「ザ・トレーディング」著・アレキサンダー・エルダー

この時間軸の話は、ダウ理論のトレンド分類と照らし合わせるとどうなるでしょうか?

ダウ理論の分類ダウ理論の期間アレキサンダー・エルダーの分類アレキサンダー・エルダーの期間
主要トレンド1年以上長期トレード・投資月単位~年単位
二次トレンド21日~90日長期トレード・投資月単位
小トレンド20日以下スイングトレード数日間~数週間
デイトレード分単位~数時間

アレキサンダー・エルダーは、ダウ理論の主要トレンド・二次トレンドに当たる部分を「長期トレード・投資」として捉えています。

そして、ダウ理論の小トレンドに当たる部分を「スイングトレード」としています。

デイトレードはダウ理論の分類にはありません。

これらの時間枠の話を踏まえて、アレキサンダー・エルダーはどんなトレードをしていたのでしょうか?

それが分かるヒントとなる文章があるので、紹介します。

本書で掲載しているチャートは、スイングトレードをすることを前提にしています。私は、特に初心者や中級者には、スイングトレードを勧めています。リスクを管理し、しっかりと記録をつければ、致命的な損失を被ることなく、トレード経験を豊富に積めますし、たくさんのことを学べます。(…中略…)

SpikeTrade.com(アレキサンダー・エルダーが運営している会社のサイト)では、数百人のトレーダーが競い合っていますが、彼らの大半は仕掛けから手仕舞いまでを数日間で終わらせています。(…中略…)

ほとんどのメンバーの保有期間は数日間です。さまざまな取引期間の中で、最高の結果をもたらすのがスイングトレードなのです。

「ザ・トレーディング」著・アレキサンダー・エルダー

この文章から次のようなことが分かります。

  • 「ザ・トレーディング」の本はスイングトレードをすること前提で書かれている。
  • アレキサンダー・エルダーは初心者や中級者にスイングトレードを勧めている。
  • アレキサンダー・エルダーの運営している会社のサイトで活躍している数百人のトレーダーのほとんどは、保有期間数日間のスイングトレードをしている。
  • アレキサンダー・エルダーは「さまざまな取引期間の中で、最高の結果をもたらすのがスイングトレードなのです。」と結論付けている。

これらの根拠から「アレキサンダー・エルダーのトレードの中心はスイングトレードである」と考えることができます。

アレキサンダー・エルダーの「デイトレード」の捉え方

アレキサンダー・エルダーは「ザ・トレーディング」の著書でデイトレードの内容にも触れています。

きわめて感情に流されやすく、賭け事にのめり込む人ほど、デイトレードにはまるものです。(…中略…)

2000年マサチューセッツ州の規制当局が仲介業者にデータの提出を命じました。それによると、トレード開始後の6ヵ月では、わずか16%のデイトレーダーしか儲かっていないことが明らかになりました。デイトレードに必要な知識や規律の1つでも欠けていれば、マーケットからその弱点を一瞬で見抜かれ、ひどい目に遭うことになるでしょう。(…中略…)

トレーディングを学んでいる段階では、日足チャートでしっかりと学ぶべきです。安定的に儲けられるスイングトレーダーになったら、デイトレードに挑戦してもよいでしょう。(…中略…)

ろくにスキルを身につけずにデイトレードを始めた初心者は、プロトレーダーの餌食になります。(…中略…)

デイトレードは(…中略)、非常に過酷なプロのゲームであり、初心者が片手間にやれるほど簡単なものではないということを肝に銘じてください。

「ザ・トレーディング」著・アレキサンダー・エルダー

精神分析医ならではの分析です。勉強になります。

デイトレードについて分かったことをまとめてみましょう。

  • 感情に流されやすい人、賭け事にのめり込む人ほどデイトレードにはまる
  • トレード開始後のデイトレーダーは84%が損失を出している
  • デイトレードに必要な知識や規律がなければひどい目に遭う
  • スキルがない状態でデイトレードをするとプロトレーダーの餌食になる
  • デイトレードは非常に過酷なプロのゲーム
  • デイトレードは初心者が片手間にやれるほど簡単なものではない

初心者がデイトレードから手を出すと痛い目を見るのは明らかです。

アレキサンダー・エルダーが言っている通り、まずは「日足チャート」を見てスイングトレードを始めるのが成功する近道です。

まとめ アレキサンダー・エルダーは「日足」を見てスイングトレードをするスタイル

ここまでの手掛かりをヒントにアレキサンダー・エルダーのトレードスタイルについてまとめてみましょう。

  • 見ている時間足は主に「日足」。
  • 13EMAと26EMAを表示させることが多い。
  • デイトレードは「初心者が片手間にやれるほど簡単なものではない」としている。
  • 初心者や中級者におすすめなのはスイングトレード。
  • 「さまざまな取引期間の中で、最高の結果をもたらすのがスイングトレードなのです。」と結論付けている。
  • ダウ理論のトレンド分類で考えると「小トレンド」をトレンドフォローするスタイル
  • つまり、アレキサンダー・エルダーは「日足」を見てスイングトレードをするスタイルである

大事なことなので繰り返して言います。

アレキサンダー・エルダーの著書「ザ・トレーディング」の中には62枚のチャートが登場します。

そのうち42枚が日足チャートです。

アレキサンダー・エルダーの結論です。

さまざまな取引期間の中で最高の結果をもたらすのがスイングトレードなのです。

「ザ・トレーディング」著・アレキサンダー・エルダー

これまでの内容からアレキサンダー・エルダーは「日足」を見てスイングトレードしていたということは紛れもない事実だと言うことが分かります。

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