【お金の話】「億万長者」のイメージや概念をぶっ壊す。「お金持ち」とは、将来値上がりしそうな資産を所有することを選ぶタイプの人のこと。

投資クラゲとは?どんなトレードをしているの?

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード(2日~20日間保有)
◆トレンドフォロー(21日~90日間保有)
下の画像のようなトレードをしています。

「億万長者」と聞くとどんなイメージをもつでしょうか?

「億万長者」についてのイメージ
  • 高級住宅地・タワマンに住んでいる
  • 別荘を持っている
  • 高級車や外車に乗っている
  • 贅沢な暮らしをしている(浪費家)
  • ものをたくさん持っている 物欲がある
  • 高級なスーツ、腕時計、靴、服を持っている
  • たくさんクレジットカードを持っている
  • 常に周りの人に成功を認めさせなければ気がすまない

こんなイメージをもつ人もいるのではないでしょうか?

そのイメージや概念は、見当違いの可能性があります。

たしかに上記に挙げた特徴を持った人がいるのも事実ですが、実際はどうなんでしょうか?

「億万長者」は一体どんな考え方をして、どんな行動をとっているのでしょうか?

今回は「億万長者」について深掘りしていきます。

億万長者になりたかったら著書「となりの億万長者」の考え方が参考になる

「お金持ち」や「億万長者」と呼ばれている人がどんな人で、どんな考え方を持っているのかは、本人に直接聞くしかありません。

しかし、個人では限界があります。

お金持ちの知り合いを一人、また一人と増やしていくのはかなり難しいでしょう。

そこで、ある1冊の本に頼ってみたいと思います。

アメリカの富裕層マーケティングの第一人者トマス・J・スタンリーの「となりの億万長者」という本です。

この本を読むと、本物のお金持ちがどういう考え方をしているのか、どんな習慣があるのかが明確に分かります。

まず、この本では純資産を100万ドル以上もつ人を億万長者(ミリオネア)、金持ちと定義しています。

この本の信頼性
  • この本は、2013年に翻訳版が日本で発行され、2022年には12版が重版されている
  • アメリカの資産家がどのような人々で、彼らがどうやって資産を築いてきたかを綿密に研究している
  • 本書は過去20年間行ってきた研究を基礎としている
  • 500人以上の資産家にインタビューしている
  • 11000人以上の資産家や高額所得者にアンケート調査を実施している
  • 1995年~1996年に行ったアンケートには1000人以上の人が協力している

このような積み上げがあって、「お金持ち」「億万長者」「ミリオネア」と呼ばれる人たちがどのような考え方、どのような習慣、どのような行動をしているかについて言及しています。

資産家500人以上にインタビューして、さらに11000人にアンケートもしています。この数は、かなり信頼できるものであると考えられます。

「自分の知り合いのお金持ちはこういう人で~」という主観的な情報よりはよっぽど役に立つ情報であることは間違いないです。

もし、自分がこのような調査をするとなったらどうか…と想像してみてください。

かなりの時間とエネルギーとお金を注ぎ込まなければいけないことが分かるかと思います。

まず500人の億万長者の知り合いを作ることから始まります。

そして、実際に会ってインタビューしていきます。質問項目を作って、謝礼も用意して。お土産も用意して。場の設定も必要です。軽食がいいのかランチがいいのか。

それをしながら、さらに10000人以上の億万長者の知り合いを作ります。

アンケートを作成して送って、返信されたものを集計して…と、何年あるいは何十年とかかってしまうでしょう。

この本を読めば、「億万長者」の考え方や習慣について、たったの数日で分かります。(はやく読める人ならたった一日で)

そう考えたら税別1200円って安くないですか?

別に、この本を売りたいとか買ってほしいとか一切思っていませんが、本ってすごいですよね。

それを買うだけの価値、読むだけの価値がある、ということです。

【お金持ちについての誤解】マスコミは金遣いが派手な人々を取り上げて報道するのが好き

マスコミは、派手にお金を使っている人が大好きです。

だから、高級住宅に住んで、高級車を乗り回して、高級な腕時計をしている人が「お金持ち」なんだというイメージを自然と一般人に刷り込んでしまいます。

  • 豪邸に住んでいる
  • 高級レストランで食事をしている
  • 高級なスーツ、腕時計、靴、服などのステータスアイテムにお金を使う
  • 自宅のガレージに何台もの外車が並んでいる
  • 頻繁に海外旅行へ出かける

マスコミは上記に挙げたキラキラした派手な生活をしている人を取り上げがちです。

このような報道がされればされるほど、その情報を見ていた人は「金持ち=贅沢をする人」というイメージができあがってしまいます。

しかし、実際は違います。

もちろん、実際にお金を持っていて高級住宅に住んでいる人や、高級車を乗り回している人もいます。

しかし、そうではない人もいるということです。

例えば、クレジットカードについて考えてみましょう。

お金持ちはたくさんのクレジットカードをもっていて好きなように買い物ができると考えているかもしれません。

世界中の空港ラウンジが無料で使えてメンバーシップの高級ホテルがVIP待遇になるアメリカン・エキスプレスのプラチナカードを持っている人が多いのかもしれません。

しかし、実際は違うようです。

トマス・J・スタンリーは、次のようなアンケートを実施しました。

あなたやご家族かがお持ちのクレジットカードをマルで囲んでください。該当のものすべてをお選びください。

すると、次のような結果が得られました。

  • アメリカの一般家庭と同様、金持ちでもマスターカードとビザを持つ人の割合が多い。
  • ビザカードは59%、マスターカードは56%の人が持っていた。
  • それ以外のカードは50%以下だった。
  • ちなみに、アメリカン・エキスプレスのプラチナカードは6.2%だった。(つまり、金持ちの約16人に1人くらい)

つまり、お金持ちでもカードはビザとマスターの2種類が多いということです。

これは日本にも当てはまることなのかもしれません。

クレジットカード以外の結果も見てみましょう。

「億万長者のイメージ」と「トマス・J・スタンリーが調べた億万長者」を比べてみる

「億万長者」のイメージや概念と、トマス・J・スタンリーが調べたお金持ちとの違いを比較してみましょう。

項目億万長者のイメージトマス・J・スタンリーが調べた億万長者
方法もともと親の資産が多かったから?
それとも自分で資産を築いた?
どうやって億万長者になったのか知らない
億万長者の8割は自分一人の力で金持ちになっている
高級住宅地・タワマンに住んでいる
別荘を持っている
97%の人は持ち家に住んでいる
大きな資産を持つ人々は、そもそも高級住宅地に住んでいない
高級車や外車に乗っている国産車に乗っている
収支贅沢な暮らしをしている(浪費家)収入に比べて、はるかに少ない金額で生活している
倹約家(倹約とは無駄を省く行動のこと。倹約の反対語は浪費。)
ものものをたくさん持っている
物欲がある
高級なスーツ、腕時計、靴、服を持っている
スーツ、腕時計、靴、服などのステータスアイテムにはあまりお金をかけない
カードたくさんクレジットカードを持っているクレジットカードはビザカード(59%)マスターカード(56%)が多い
関心事世間体を取り繕う
常に周りの人に成功を認めさせなければ気がすまない
世間体は気にしない
投資に熱心。79%の人は証券口座を開いている。投資判断は自分でしている。

トマス・J・スタンリーの「となりの億万長者」の中では、このように比較している表がなかったので作ってみました。

この表の中には、トマス・J・スタンリーがインタビューした個々の内容から抜粋したものを入れてあるので、そもそもの分母が少ないデータも混じっていますが、だいたいの傾向はつかめるかと思います。

一覧表で見ると分かりやすいですね。というか結構イメージと違くないですか?

実際の「億万長者」は、なんだか庶民的ですよね。

  • 高級住宅地に住んでいない
  • 国産車に乗っている
  • 収入に比べてはるかに支出が少ない
  • 倹約家(贅沢な暮らしをせず質素である)
  • ステータスアイテムにお金をかけない
  • クレジットカードはビザとマスターカード

これだけ見たら、普通の人と何一つ変わりないですよね。

外見で見分けることはほぼ不可能です。

たしかに、こういう人をマスコミで取り上げたとしても、何も面白くないかもしれません。

だから、人とは違う派手なことをしている人をあえて報道するのでしょう。

トマス・J・スタンリーは、どういう人がお金持ちになるのか、ここから更に踏み込んで研究しています。

「お金持ち」とは、将来値上がりしそうな資産を所有することを選ぶタイプの人のこと

この本では「億万長者」や「お金持ち」のことを何度か定義しています。

この本では、100万ドル以上の純資産を持つ人々を「億万長者(ミリオネア)」と読んでいる。

この本では純資産を100万ドル以上持つ人を億万長者、金持ちと呼ぶ。

トマス・J・スタンリー「となりの億万長者」P20、P30

100万ドルということは、日本円に換算すれば1ドル100円の場合、1億円の資産を持っている人はお金持ちだということになります。

「億り人」という言葉もあるくらいです。

日本で1億を稼ぐかどうか、アメリカで100ドル稼ぐかどうかは、一般人とお金持ちの分かれ目であると言えます。

また「お金持ち」について次のようにも定義しています。

この本では、金持ちを別な角度から定義する。ものをたくさん持っていても、金持ち、富豪、資産家とは言わない。気前良くお金を使う人々は往々にして大した投資をしていない。含み益を生むもの、家賃収入など不労所得を生む不動産、株や債券も所有していない。自分の会社も、石油・ガス採掘権、山林なども持っていない。こういう人たちを、私たちは金持ちとは呼ばない。私たちが定義する金持ちというのは、ものを買って見せびらかすよりも、将来値上がりしそうな資産を所有することを選ぶタイプの人のことだ。

トマス・J・スタンリー「となりの億万長者」P30

簡単に言えば、次のような言葉でまとめられます。

× 金持ち = ものをたくさん持っている ものを買って見せびらかす

○ 金持ち = 将来値上がりしそうな資産を所有することを選ぶタイプの人

本当のお金持ちとは「将来値上がりしそうな資産を所有することを選ぶタイプの人」のことだったのです。 

将来値上がりしそうな資産って何でしょうか?

それは、

  • 債券
  • 先物
  • 為替
  • 不動産
  • 自分の会社
  • 石油・ガス採掘権
  • 山林…

値上がりしそうなものはたくさんあります。

お金持ちと言われる人たちは、値上がりしそうなものに興味があるということです。

トマス・J・スタンリーが提示する7つの成功の秘訣と3つの成功への鍵

資産を築く7つの成功の秘訣

トマス・J・スタンリーの調査によれば、次の7つのポイントが資産を築く成功の秘訣だということが分かっています。

  1. 収入よりはるかに低い支出で生活する
  2. 資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している
  3. お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える
  4. 社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない
  5. 子供たちは、経済的に自立している
  6. ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ
  7. ぴったりの職業を選んでいる

トマス・J・スタンリーは、この7つのポイントについて1つ1つ詳しく分析しています。

ここでは詳しく解説しませんが、著書「となりの億万長者」の中で1つ1つの項目について多くの「億万長者」の成功事例と失敗事例を知ることができます。

資産を築く成功への鍵(3つの鍵)

さらに、トマス・J・スタンリーは、次のような気持ちがあるなら「あなたにも資産が築ける。」と言っています。

経済的自立のためにライフスタイルを変更する気がある

経済的自立のために時間・エネルギー・消費行動を変更する気がある

このような覚悟があるのかどうか、ということです。

トマス・J・スタンリーは「資産を築く成功への鍵」として次の3つのポイントを紹介しています。

  • 自分をコントロールする精神力
  • 犠牲をいとわぬ態度
  • 勤勉さ

確かにこの3つは、資産を増やす上で必要な要素です。

まとめ 将来的に「お金持ちになる!!!!」という信念がある方は、今のうちからイメージを固めておく

今回はトマス・J・スタンリーの著書「となりの億万長者」では、億万長者になった人の考え方や習慣について解説しました。

「億万長者」についてのイメージとトマス・J・スタンリーが調べた「お金持ち」についてもう一度比較してみましょう。

項目億万長者のイメージトマス・J・スタンリーが調べた億万長者
方法もともと親の資産が多かったから?
それとも自分で資産を築いた?
どうやって億万長者になったのか知らない
億万長者の8割は自分一人の力で金持ちになっている
高級住宅地・タワマンに住んでいる
別荘を持っている
97%の人は持ち家に住んでいる
大きな資産を持つ人々は、そもそも高級住宅地に住んでいない
高級車や外車に乗っている国産車に乗っている
収支贅沢な暮らしをしている(浪費家)収入に比べて、はるかに少ない金額で生活している
倹約家(倹約とは無駄を省く行動のこと。倹約の反対語は浪費。)
ものものをたくさん持っている
物欲がある
高級なスーツ、腕時計、靴、服を持っている
スーツ、腕時計、靴、服などのステータスアイテムにはあまりお金をかけない
カードたくさんクレジットカードを持っているクレジットカードはビザカード(59%)マスターカード(56%)が多い
関心事世間体を取り繕う
常に周りの人に成功を認めさせなければ気がすまない
世間体は気にしない
投資に熱心。79%の人は証券口座を開いている。投資判断は自分でしている。

トマス・J・スタンリーが調べた「お金持ち」から学べることは多いです。

明日から、いや今日から実践できることも多々あります。

将来的に「お金持ちになる!!!!」という信念がある方は、今のうちからイメージを固めておくのもいいかもしれません。

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