【成功した投資家の戦略】ハワード・マークスのトレードスタイルは?

投資クラゲとは?どんなトレードをしているの?

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード(2日~20日間保有)
◆トレンドフォロー(21日~90日間保有)
下の画像のようなトレードをしています。

ハワード・マークスはアメリカの長者番付に載っているすごい人物

ハワード・マークスはアメリカの投資家です。

アメリカ人の長者番付に載っているすごい人物です。

2015年には総資産19.5億ドルと発表されています。

19.5億ドルですよ!!円に換算すると2000億円以上です。

ちょっと考えられない数字ですよね。

簡単に言えば、投資でめちゃくちゃ成功した人だということです。

そんなハワード・マークスが「投資で一番大切な20の教え」という本を執筆しました。

「一番大切なことが20個もあるのかよっ!!!」と言いたくなってしまいますが、中身が気になりますよね。

もしそんなにうまくいく方法があるのなら知りたいですよね。

しかし、前書きにこんな風に書いてあります。

本書はハウツー本ではない。

投資を確実に成功に導くレシピは載っていない。

この手順を踏むべし、という段階的な指導もない。

数学の定数や特定の比率を用いた価格評価(バリュエーション)関連の方程式もない。(そもそも数字に関する記述はほとんどない。)

ただ、投資家が適切な判断を下し、そして(おそらくもっと重要なことだが)そこかしこに待ち受けている落とし穴を避けるのに役立つであろう思考方法を紹介しているだけだ。

「投資で一番大切な20の教え」著/ハワード・マークス

この本にはやり方が書いてないんです。

チャートもないし、数式もありません。

しかし、ここで諦めてはいけません。

ハワード・マークスがどんなトレードをしていたのか知りたいですよね。

僕も知りたいです。

だから、それが分かる文章がないのか、徹底的に調べました。

すると、あるページにハワード・マークスのトレードスタイルにつながるヒントとなる文章があったのです。

今回は、ハワード・マークスの文章から、トレードスタイルを考察していきます。

ハワード・マークスはどんなトレードスタイルだったのか?

ハワード・マークスは一体どんなトレードスタイルだったのでしょうか?

それは「投資で一番大切な20の教え」の42ページと43ページにヒントが載っています。

デイトレーダーは、動向を追っている株がむこう数時間で値上がりするのか、値下がりするのか、一日の中で何度も賭けをするのである。

このような方法で儲けようとする人のことが、私にはまったく理解できない。これでは、次に角を曲がって現れる人の性別を当てようとするのと変わらない。

「投資で一番大切な20の教え」著/ハワード・マークス

デイトレーダーのことをガツンと頭から否定している文章です。

この文章から、ハワード・マークスはデイトレード以下でトレードをしていないということが分かります。

もちろん、スキャルピングもしていないでしょう。

続けて次のように言っています。

デイトレーダーは、ある株式を10ドルで買って11ドルで売り、翌週に24ドルで買い戻して25ドルで売り、さらに一週間後に39ドルで買って40ドルで売る、といった取引をしたときに、成功したと思うらしい。30ドル値上がりした株を売買したのに3ドルの利益しか得ていない、ということに気づかない人は、これ以上、本書を読むべきではないだろう。

「投資で一番大切な20の教え」著/ハワード・マークス

バッサリと一刀両断です。

この株式は2週間で10ドルから40ドルに値上がりしました。

3ドルしか利益が上げられないデイトレードを否定しているということは、ハワード・マークスがやっていることは、ここに書いてあることと反対のことです。

つまり、2週間ポジションをもって30ドルの利益になる選択をするべき、ということが読み取れます。

これはダウ理論のどのトレンドのことでしょうか?

ダウ理論では、トレンドを次の3つに分類しています。

  • 主要トレンド…1年以上
  • 二次トレンド…21日~90日
  • 小トレンド…20日以下

このとき、2週間ポジションを持つということは、日にち換算すると14日間(営業日では10日間)ポジションを持つということです。

そう考えると、ハワード・マークスは小トレンドをトレンドフォローしていたという事実が分かります。

もしかすると、二次トレンドや主要トレンドの比較的長いトレンドもフォローしていた可能性があります。

ここまで分かったことをまとめてみましょう。

  • スキャルピングはしていない。
  • デイトレードもしていない。
  • ダウ理論の小トレンドをトレンドフォローしている。
  • 二次トレンドや主要トレンドもトレンドフォローしていた可能性は充分あり得る。
  • つまりハワード・マークスは超短期的な値動きに惑わされることがない、トレンドフォロアーだ。

「投資で一番大切な20の教え」はハウツー本ではありませんが、ハワード・マークスのトレードスタイルを読み取ることができました。

もう一度ハワード・マークスについて紹介します。

  • ハワード・マークスはアメリカの投資家。
  • アメリカ人の長者番付に載っているすごい人物。
  • 2015年には総資産19.5億ドルと発表されている。

ハワード・マークスは、なぜ成功したのでしょうか?

それは、スキャルピングでもない、デイトレードでもない、トレンドフォローをしてたからです。

そもそもデイトレードって何?デイトレードは投資の王道ではない

そもそもデイトレードとは1998年~1999年頃に生まれた言葉です。

取引手数料が自由化されたことによって、1日で取引を完結させる投資方法が広がっていきました。

デイトレードはアメリカ中に広がり、世界各地でも取引手数料の自由化がされた国から広がっていきました。

日本では1999年10月から取引手数料が自由化されたので、1999年の10月から次第に広がっていったということになります。

デイトレードには次のような利点があると説明されることが多いです。

  • 短期間で利益を得られる可能性がある
  • 経済指標の発表など社会事象の影響を受けにくい
  • オーバーナイトのリスクがない
  • 少額でも始められる
  • 自分の好きなタイミングで取引ができる

こんなメリットを聞いたらやってみたくなりますよね。

しかし、実際は違います。

デイトレードは投資の王道ではありません。

もちろん、スキャルピングも投資の王道ではありません。

今まで、たくさんの投資家が成功してきました。

成功した投資家は何をしてきたのでしょうか?

結論から言うと、多くの投資家たちはトレンドフォローをしてきました。

ハワード・マークスもそのうちの1人です。

トレンドフォローがどういうものなのか本質を理解すれば、スキャルピングやデイトレードのイメージががらりと変わるはずです。

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