【ファンダメンタルズ分析】インフレとデフレを需要と供給の図を使って解説。

投資クラゲとは?どんなトレードをしているの?

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード(2日~20日間保有)
◆トレンドフォロー(21日~90日間保有)
下の画像のようなトレードをしています。

前回はミクロな視点でリンゴの価格について考えました。

前回の記事はこちら。

今回はマクロな視点で世の中全体の物価を考えていきます。

これまでのおさらいです。

ミクロな視点とは半径1メートルの話

マクロな視点とは世の中全体の話

前回はミクロな視点でリンゴの価格について需要と供給の図を使って解説しました。

消費者の買いたいという気持ちと(需要)、生産者の売りたいという気持ち(供給)が価格決定に大きく影響していることが分かりました。

今回は、マクロな視点で物価について考えていきます。

世の中全体では、総需要と総供給が「物価」を決めます。

総需要とは世の中全体の需要をすべて足したもの

総供給とは世の中全体の供給をすべて足したもの

この2つが物価を決めます。

逆に言えば、一つの商品の価格だけを見て物価が上がっているのか、下がっているのかを判断することはできないということです。

だから、次のような話は間違いです。

  • スーパーでバナナの価格が上がっているから物価が上がっている
  • ガソリンの価格が上昇したから物価が上がっている
  • 人気のラーメン屋の価格が下がったから物価が下がっている

このようにある特定の商品だけを取り上げて「値上がりしたから物価上昇」「値下がりしたから物価下落」と判断することはできません。

では、どうやったら物価が上がっているのか下がっているのかを判断することができるのでしょうか?

物価を判断するための指標、消費者物価指数(CPI)

物価を知るための手立てとして「消費者物価指数」という指標があります。

略称はCPI(Consumer Price Index)です。

消費者物価指数は、インターネットが使える環境であれば、誰でも簡単に見ることができます。

日本の「消費者物価指数」は総務省統計局が毎月集計して作成しています。

物価は数字です。その数字単体ではインフレしているのか、デフレになっているのかが分かりません。そこで、比較の基準になる日を決めて、そのときの物価と今の物価を比較してどれくらい上昇したのか、下落したのかを集計しています。

具体的には前年度の同じ月の物価と今月の物価を比べる「前年同月比」と、先月の物価と今月の物価を比べる「前月比」があります。

物価にはいくつかの段階があります。

  • 生産者が出荷するときの生産者価格
  • 卸売業者が小売店などに販売するときの卸売価格
  • 小売店が消費者に販売するときの小売価格 ← ここに注目!!

消費者物価指数は、小売店が消費者に販売するときの小売価格に注目して価格の動きを総合的に見るための指標です。

物価は財とサービスに分けられています。

財は、食料品、衣料品、電気製品、化粧品などの日常的に購入するもの。

サービスは、家賃や通信料、授業料、理髪料などの日常的に受けるサービスのことです。

これらの財やサービスについて、継続的に調査可能である582品目の価格を追っていて消費者物価指数を算出しています。

先ほど例で出しましたが、

スーパーでバナナの価格が上がっているから物価が上がっている

という1つの事象を取ったとしても582品目のうち、たった1つのことしか考えていないということです。

だから、特定の商品だけを取り上げて物価が上がっているか下がっているかを判断することはできません。

消費者物価指数は原則として毎月19日を含む週の金曜日の午前8時30分に発表されています。

消費者物価指数の概要については以下のリンクから調べることができます。

インフレとデフレも需要と供給の話

インフレとデフレも需要と供給の話です。

「インフレ」「デフレ」とはそもそも何でしょうか?

辞書で調べてみましょう。

1 一般的物価水準が継続的に上昇し続ける現象。発生原因によって、需要インフレーション・コストインフレーション、発現形態によって、ハイパーインフレーション・クリーピングインフレーションなどに分類される。インフレ。⇔デフレーション。

2 膨張。ふくらんだ状態。

3 ⇒インフレーション宇宙

出典:デジタル大辞泉(小学館)

つまり、簡単に言うと次のようなことです。

インフレ…物価が継続的に上昇し続ける状態

デフレ…物価が継続的に下降し続ける状態

それを踏まえて、今回はインフレとデフレについて需要と供給の図を使って説明していきます。

インフレになる3つのパターン

図を見てみましょう。

縦軸が物価で、横軸は実質GDPです。

インフレには次の3パターンがあります。

  • 総需要が増える
  • 総供給が減る
  • 総需要が増えて総供給が減る

前回の「リンゴの価格を需要と供給の図から考えた方法」とやっていることは同じです。

総需要が増えるパターン

総需要が増えるということはつまり、消費者の需要が高まるということ、モノを買いたいと思う人が増えるということです。

図で見てみましょう。

総需要が増えると、総需要曲線は右方向にシフトします。

すると、総供給との交点が右上に押し上げられ、物価が上がっていきます。

総需要が増える要因として次のようなことが考えられます。

  • 買いたいと思う人が増える
  • 消費者の持っている資産が増える
  • 世の中に出回っているお金の量が増える

このような原因があるから、物価が上昇していくわけです。

総供給が減るパターン

総供給が減るということはつまり、生産者の供給が減るということです。

図で見てみましょう。

総供給が減ると、総供給曲線は左方向にシフトします。

すると、総需要との交点が左上に押し上げられ、物価が上がっていきます。

生産者の供給が減る要因として次のようなことが考えられます。

  • 天候の影響で生産力が落ちる
  • 戦争の影響で生産力が落ちる
  • 原材料が高騰する
  • 輸送費が高騰する
  • 供給するためのコストが増える

このような原因があるから、物価が上昇していくわけです。

総需要が増えて総供給が減るパターン

今度は、総需要が増えるパターンと総供給が減るパターンを組み合わせて考えてみましょう。

すると、次の図になります。

買いたい人が増え、お金の量が増えることで、総需要曲線は右方向にシフトします。

生産力が落ちることで、総供給曲線は左方向にシフトします。

すると、大きな物価上昇につながります。

これが、インフレの仕組みです。

インフレは、消費者の都合でも上下することもあるし、生産者の都合で上下することもあります。

もちろん、両方が原因で上がっていくことも充分考えられます。

デフレになる3つのパターン

今度はデフレになるパターンを見てみましょう。

図の見方は先ほどのインフレの場合と同じです。

デフレには次の3パターンがあります。

  • 総需要が減る
  • 総供給が増える
  • 総需要が減って総供給が増える

インフレの場合と逆を考えればOKです。

総需要が減るパターン

総需要が減るということはつまり、消費者の需要が低下するということです。

モノを買いたいと思っている人が減っているということです。

図を見てみましょう。

総需要が減ると、総需要曲線が左方向にシフトします。

すると、総供給との交点が右下に押し下げられ、物価が下がっていきます。

総需要が減る要因として次のようなことが考えれます。

  • 買いたいと思う人が減る
  • 消費者の持っている資産が減る
  • 世の中に出回っているお金の量が減る

インフレの場合と逆ですね。

このような原因があるから、物価は下落していきます。

総供給が増えるパターン

総供給が増えるということはつまり、生産者の供給が増えるということです。

図で見てみましょう。

総供給が増えると、総供給曲線は右方向にシフトします。

すると、総需要曲線との交点が左下に押し下げられ、物価が下がっていきます。

生産者の供給が増える要因として次のようなことが考えられます。

  • 天候の影響で生産力が上がる
  • 戦争特需の影響で生産力が上がる
  • 原材料が安くなる(簡単に手に入る)
  • 輸送量が安くなる
  • 供給するためのコストが減る

このような原因があるから、物価が下落していくわけです。

総需要が増えて総供給が減るパターン

今度は、総需要が減るパターンと総供給が増えるパターンを組み合わせて考えてみましょう。

すると、次の図になります。

買いたい人が減って、お金の量が減ることで、総需要曲線は左方向にシフトします。

生産力が上がることで、総供給曲線は右方向にシフトします。

すると、大きな物価下落につながります。

これが、デフレの仕組みです。

デフレは、総需要が関係している場合もあるし、総供給が関係している場合もあります。

もしくは、その両方が原因の場合もあります。

まとめ 日本政府と日本銀行はインフレ率2%を目指すために、何をコントロールしているのか?(つづく)

今回はインフレとデフレを需要と供給の図を使って解説しました。

インフレとデフレの関係が分かれば、次のステップに進むことができます。

消費者物価指数の説明で少し触れましたが、日本政府と日本銀行は、インフレ率を見て財政政策や金融政策を行っています。

消費者物価指数の前年比上昇率2%を目指す

これを掲げて、インフレになりすぎずデフレになりすぎず、ちょうどいいところ(インフレ率2%)になるようにコントロールしているということです。

日本銀行の金融政策については以下のリンクから調べることができます。

日本政府と日本銀行は、インフレ率2%を目指すために、何をコントロールしているのでしょうか?

次回はそれを解説していきます。(つづく)

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