【テクニカル分析】FXでインジケーターを使いこなすコツをイチローに教えてもらう

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード（2日～20日間保有）
◆トレンドフォロー（21日～90日間保有）
下の画像のようなトレードをしています。

投資においてインジケーターは道具です。

インジケーターは誰でも簡単に表示させることができます。

例えば移動平均線、ボリンジャーバンド、RSI、ストキャスティクス、MACD、一目均衡表、ウイリアムズ％R…

これらのインジケーターは、簡単に、しかも無料で表示させることが可能ですが、それを使いこなすことができるのでしょうか？

このように考えている場合は注意が必要です。

というか極論、こだわりがないインジケーターなら、表示させない方がいいです。

今すぐ捨ててしまいましょう。

そういう話をしていきます。

投資の世界でインジケーターを使うということは、プロ野球選手がバットを使うということと同じです。

だから使う道具には、とことんこだわった方がいいです。

例えば、野球の世界でいえば、イチロー選手が使っているバットの話は有名です。

イチロー選手にとってバットは命そのもの。バットに愛情を注ぎ、バットを投げずに丁寧に扱っている姿も見られるほどです。

また、次のようなこだわりもあります。

こんなこだわりがあります。

投資においてのインジケーターもイチロー選手のバットと同じです。

それだけ愛情を注げていますか？それだけこだわりをもって使えていますか？ということです。

イチロー選手から学ぶべきことは、投資の世界でチャートを見るときに１つ１つのインジケーターにこだわりを持ちましょうよ、ということです。

もし１年も過去検証していないようなインジケーターなら、捨ててしまった方がいいです。（もしくは100回も過去検証していないようであれば）

投資の世界でインジケーターを使ってお金を増やすということは、イチロー選手のバットを使ってヒットを量産することと同じです。

「勝率や損益率」は変動するが、「損小利大のトレード」は積み重ねることができる

もう少し別の角度から考えてみましょう。

イチロー選手から学べることって、他にもたくさんあるんですよ。

プロ野球の中でイチロー選手はプロ中のプロ。なぜかというと、めちゃくちゃたくさんの記録を打ち立てた選手だからです。

Google検索でもいいし、ウィキペディアでもいいです。「イチロー」と検索すればものすごい量の実績と記録が出てきます。もう一日で把握するのも困難です。というか、一年調べても調べつくせません。

「イチロー選手の何が一番すごいか？」と聞かれたらどう答えるでしょうか？

これについては、千差万別の答えがありそうですが、僕だったら「ギネスに載るくらい安打を量産したことが一番すごい」と答えます。他にもいっぱいありますが。

プロ野球では、より多くの点数をとったチームが勝ちます。

点数を取るためには、ホームランを打つか、安打を打つしかありません。

イチロー選手のすごいことは、点数につながる安打を量産したということです。

チームを勝ちに導く「安打」を量産したということです。

イチロー選手はこんな風に言っています。

「打率」は変動するが、「安打」は積み重ねることができる。

イチロー

これを投資に置き換えて考えてみましょう。

こんな感じでしょうか。

「勝率や損益率」は変動するが、「損小利大のトレード」は積み重ねることができる。

クラゲさん

なんだか、それっぽくなってきましたね。

イチロー選手は、なぜヒットを量産することができたのか？

イチロー選手は、なぜこのような世界的に注目される選手になったのでしょうか？

それを考えていくために３択を用意しました。

いやまあ、どれも正解なんですけれども。

イチロー選手は努力を積み重ねていく天才ですし、道具にもこだわりがあるし、毎日の練習もほぼ365日かかさずに行っていました。

じゃあ、この問題の主語を「一般人」または「野球初心者」または「自分」に置き換えて考えてみましょう。

すると、こんな問題になります。

一般人が安打を量産できるようになるにはどれが必要でしょうか？

この問題に対しての答えは、どうやらＣが正解になりそうです。

Aは、「天才になれ！」と言われても、どうやってなったらいいか分からない…となってしまいます。

Bは、道具だけ一流のものを使っても、一般人には使いこなすことはできません。

Cが一番確実な方法です。ただし、「安打を量産する」となると、素振りだけではなく野球の基礎的なトレーニング、筋トレ、練習試合、本番の試合など…毎日の地道な練習が必要になることは言うまでもないかと思います。

この話を投資に置き換えて考えてみましょう。

ある「億トレーダー」がいたとします。そのトレーダーは３年で資産を１億円増やすことに成功しました。

この「億トレーダー」はなぜ１億円稼ぐことができたのでしょうか？

これは、どれも正解かもしれません。もともと天才肌だった可能性は充分ありますし、ある特定のインジケーターにこだわりがあるのかもしれません。きっと億稼ぐ人は毎日のチャート分析はしているはずです。

では、この問題の主語を「一般人」または「投資初心者」または「自分」に置き換えて考えてみましょう。

すると、こんな感じになります。

一般人が億トレーダーになるには、どうすればいいでしょうか？

この質問の答えを考えることこそが、一番知りたいことです。

この問題に対しての答えも、どうやらＣになりそうです。

Ａは、「なれ！」と言われてなれるものなら、むしろ言ってほしいですよね。「天才になれ！」と。

Ｂは、特別なインジケーターを使っても、一般人には使いこなすことはできません。

これは先ほどの例からもわかるように、全くの野球初心者がイチロー選手のバットを「ハイっ！！」って渡されて、「今から150kmの球がくるから安打を量産して！！」と言われているのと同じなんですよ。

できるわけないじゃないですか。

今回の場合も、Ｃが一番確実です。

「資産が増えるトレード」をするためには、毎日のチャート分析が欠かせません。

ダウ理論を作ったチャールズ・ダウ、エリオット波動理論を作ったラルフ・ネルソン・エリオットをはじめ、テクニカル分析の理論を作った人やインジケーターを開発したすべての人に共通して言えるのは、「チャート分析を何年か続けてやっている」という事実です。

例えば、インジケーターを作った人ではありませんが、エリオット波動理論を作ったラルフ・ネルソン・エリオットはチャートの分析を75年分やってみて、チャートパターンを発見した人です。

75年分ですよ。めちゃくちゃすごくないですか？それだけやれば、相場の傾向がつかめるようになりそうですよね。

こだわりがないなら捨てる勇気をもつ

投資家にとってのチャートやインジケーターは、プロスポーツ選手にとっての道具と一緒です。

プロとして活躍する人の多くは、道具にこだわりをもっています。

イチロー選手はバットに、メッシ選手はスパイクに、タイガーウッズ選手はゴルフクラブに、めちゃくちゃこだわりをもっているんです。

インジケーターだけでは勝つことができません。

それは、一般人がイチロー選手特注のバットを渡されて「ヒットを量産して！！」言われているのと同じです。

一般人がメッシ選手と同じスパイクをはかされて「華麗なドリブルさばきをして！！」と言われているのと同じです。

一般人がタイガーウッズ選手のパターを渡されて「ホールインワンして！！」と言われているのと同じです。

どのインジケーターについても共通して言えることは、何年もチャートを分析して、相場を経験してはじめて使いこなすことができるっていうことです。

インジケーターを開発した人は１人残らずチャートを分析する人でした。

何年も何年もチャートを見続け、値動きをつかもうとしたのです。

インジケーターは、初心者でも簡単に表示させることができますが、初心者が簡単に扱える代物ではないということを、まず知っておいた方がいいです。

だから、こだわりがないなら捨ててしまいましょうってことです。

自分の頭で考えるのをやめた人の思考パターン・トレードパターン

投資をするときに、勝つ人と負ける人で決定的に違うこと何ですか？と言われたら、自分の頭で考えられるかどうかが１つ挙げられると思います。

自分の頭で考えることをやめた人の思考パターン

投資は、中途半端に勉強している人ほど負けてしまいます。

どうしてかというと、あまりにも情報が多くて何を信じていいのか分からなくなってしまうからです。

たくさんある情報の中から「本当に必要な情報」を見つけ出して、使うことができないということです。

それは、投資関係の情報についても言えることだし、チャート分析をするときのインジケーターについても言えることです。

こんな思考になっている人は、考え方を１つずつ見直した方がよさそうです。

確かに初心者のうちは、チャート分析するときに情報をインプットする必要があります。

しかし、情報はそれはそれとして受け取ったうえで、「本当にそうか？」「過去の値動きで通用するのか？」という視点で考えた方がいいです。

要するに他の人より一歩先のことを考えないと投資で勝てないということです。

例えば、次のようなことです。

…挙げればきりがありませんが、Google検索で出てきた情報、有名YouTuberが発信している情報、投資の本に書いてある情報、これらはすべて１つ１つのことについて「本当にそうか？」と疑っていく視点が必要不可欠です。

疑うだけではなくて、過去相場を使って実際にそうなっているところまで確かめる作業が必要になってきます。

つまり、過去検証です。

「めんどくさっ！！」「過去検証なんてやりたくない…」「やり方が分からないから後回しにしよう…」そう思ってしまった方は、残念ながら相場の世界から他の世界に目を向けた方がいいと思います。

相場の世界で勝つためには、それ相応の努力が必要です。

この作業こそが、イチローの素振りに当たる部分です。

相場の世界で勝ちたいなら、素振りをしましょう。つまり、チャート分析、過去検証をしましょうってことです。

自分の頭で考えるのをやめた人のトレードパターン

自分の頭で考えるのをやめると、どんなトレードになってしまうのでしょうか。

こういう風にチャートにめちゃくちゃたくさんの情報を表示させてトレードしてるって人は、イチロー選手のバットを右手に持って、錦織圭選手のテニスラケットを左手に持って、メッシ選手のスパイクをはいて、ウサイン・ボルト選手と100mの競争をする…というわけの分からないことをしています。

まるで何をしたいのかが分かりません。

こんなトレードをしたとしても勝てるわけがありません。

すべてのインジケーターに意味がないと言っているのではありません。

全部表示させたら訳が分からなくなっちゃうから、情報を厳選させましょうよってことです。

投資には、いろんな勝ち方があります。

その１つを極めようと思ったら、最低３年はかかると思います。

早い人で半年や１年はかかります。

それは、一般人がイチロー選手の特注のバットを渡されても150kmの球を打てないのと一緒です。

だから、投資で本当に勝ちたいのであれば、１つの勝ち方にこだわりましょうということです。

つまり、まずは１つに絞るのがおすすめです。

１つの勝ち方も分からないのに、あれもこれも手を出しても勝てるようになりません。

野球するならバットを持って野球の練習をしましょう。まずは野球のルールを覚えましょう。ってところからじゃないですか。

サッカーするならスパイクをはいてサッカーの練習をしましょう。まずはサッカーのルールを覚えましょう。ってところからじゃないですか。

100mを走るなら両手に持っているものを捨てて、何度も走りこみましょう。ってところからじゃないですか。

投資でお金を増やすなら、まずは相場について知りましょう、トレンドについて知ってトレンドフォローできるようになりましょう。ダウ理論っていう相場のルールを知りましょう。

まずはそういうところからです。

ダウ理論でトレンドフォローするならローソク足と水平線だけで充分

ちなみに、僕の考えですがダウ理論を使ったトレンドフォローで勝ちたいのであれば、ろうそく足チャートだけで充分です。

他のインジケーターは一切いりません。

こんな感じでシンプルに相場を見ています。

他にも勝つ方法はいっぱいある　１つの方法をどれだけ掘り下げることができるかが勝負

投資の世界では、ダウ理論でトレンドフォローする以外にも、いろんな勝ちパターンがあります。

これらの理論やインジケーターを開発した人に共通しているのは、チャートを分析するということです。

どんな方法でもいいので、１つの方法を他の人が真似できないくらいめちゃくちゃ掘り下げるということが勝てるようになるポイントです。

結果だけ見ると、ラリーウイリアムズさんはものすごい伝説的な記録を持っている人です。

ロビンスカップというトレードの世界大会で、100%の資金を10000%以上にしたことで知られています。100%を10000%ということは、なんと100倍以上です。

初めの資金は100ドルだったので、その100倍で10000ドル以上になったということです。

このとき使っていたインジケーターが、買われすぎ売られすぎを判断する「ウイリアムズ％R」というインジケーターです。ストキャスティクスに似ているインジケーターで、誰でも無料で簡単に表示させることができます。

ただ、この情報だけを鵜呑みにして次のようなトレードをしてはいけません。

こんな気まぐれトレードをしても勝てるようにならないということです。

まずは、情報を受け取ったら、その前提を疑いましょう。

どんな方法でもいいので、「チャートから優位性を見つけ出せるか」それこそが投資の世界で勝つために必要なことです。

イチロー選手のバットを持っているだけでは、何の役にも立ちません。

もし、野球選手としてヒットを量産させたいのなら、素振りから始めていきましょう。

投資の世界で勝ちたいのなら、仮説を立てて過去検証していきましょう。