【トレードスタイル】知らないと99%失敗するトレード戦略

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード（2日～20日間保有）
◆トレンドフォロー（21日～90日間保有）
下の画像のようなトレードをしています。

デイトレードとは何でしょうか。

辞書で調べてみましょう。

デイ‐トレード【day trade】 の解説

一日のうちに複数の売買を行い、細かく利鞘 (りざや) を稼いで取引を終了させる手法。特に、株取引で行われるものをいう。デイトレーディング。→デイトレーダー →スイングトレード

出典：デジタル大辞泉（小学館）

簡単に言うと、デイトレードとは一日で取引を終了させるトレード方法のことです。

ネット検索で「デイトレード　メリット」と調べると証券会社のホームページなどで詳しくデイトレードのメリットを紹介してくれています。

このメリットだけ見ると、すごくいい条件でトレードできるんじゃないかと思ってしまいます。

しかし、実際は全然違います。

これは僕の感想ではありません。

プロの投資家のデイトレードに対する意見です。

今回は、プロの投資家がデイトレードに対してどのような意見を持っているのかを考察していきます。

プロの投資家はデイトレードをメタメタに批判している

証券会社は投資の初心者がデイトレードをしてくれると利益になります。

デイトレードは基本的に負ける手法で、投資をする人が損をすればするほど証券会社は儲かるからです。

逆に、投資をする人が利益を上げれば上げるほど、証券会社は損をします。

つまり、証券会社がデイトレードを初心者にすすめればすすめるほど、デイトレードで損を出す人が増えて、証券会社が儲かる仕組みになっています。

アレキサンダー・エルダーの「ザ・トレーディング」の著書には次のように書いてあります。

2000年にマサチューセッツ州の規制当局が仲介業者にデータの提出を命じました。

それによると、トレード開始後の６ヵ月間では、わずか16%のデイトレーダーしか儲かっていないことが明らかになりました。

「ザ・トレーディング」著／アレキサンダー・エルダー

衝撃的な事実ですよね。

デイトレードはめちゃくちゃ負けやすいです。

デイトレードで勝ち続けるのは想像以上に難しいことです。

「デイトレード」について成功した投資家たちはどのように考えているのでしょうか？

３人の投資家の意見を紹介します。

結論から言うと、プロの投資家たちはデイトレードをメタメタに批判しています。

アレキサンダー・エルダーのデイトレードに対する認識

アレキサンダー・エルダーの言葉を紹介します。

デイトレードに必要な知識や規律の１つでも欠けていれば、マーケットからその弱点を一瞬で見抜かれ、ひどい目に遭うことになるでしょう。（…中略…）

ろくにスキルを身につけずにデイトレードを始めた初心者は、プロトレーダーの餌食になります。（…中略…）

デイトレードは（…中略…）非常に過酷なプロのゲームであり、初心者が片手間にやれるほど簡単なものではありません。

「ザ・トレーディング」著／アレキサンダー・エルダー

20年以上の投資経験があるアレキサンダー・エルダーが言っていることです。

ちなみにアレキサンダー・エルダーは初心者や中級者にスイングトレードを勧めています。

「ザ・トレーディング」の著書には62枚のチャートが出てきます。

そのうち42枚が日足チャートです。

この本の内容のほとんどがスイングトレードをすることを前提に書かれています。

アレキサンダー・エルダーのポジションの想定保有期間は数日間～数週間です。

つまり、ダウ理論トレンド分類では「小トレンド」をトレンドフォローするということです。

ラリー・ウイリアムズのデイトレードに対する認識

ラリー・ウイリアムズは投資の世界で伝説的な記録を持っています。

ロビンスカップで優勝したときに1万ドルの口座を100万ドル以上に増やしました。

簡単に言えば、日本円で100万円を1億円以上にしたということです。

めちゃくちゃすごい記録の持ち主です。

いまだにその記録は破られていません。

そんなラリー・ウイリアムズの言葉を紹介します。

負けるトレーダーは非常に短い時間枠のなかでトレードしたがる。（…中略…）

トレードは１日で完結させオーバーナイトしなければ、ニュースや大きな変化の影響を受けることはなく、したがってリスクを限定できるという一見合理的に思える言葉に踊らされた彼らは、奈落の底に真っ逆さまに落ちるだけである。（…中略…）

オーバーナイトしないということは、あなたの投資の伸びしろが制限されるということである。（…中略…）

勝ちトレードをもち続けることを学ばないかぎり、大金を手にすることは不可能だ。（…中略…）

価格が揺れ動いている日中に買ったり売ったりするといったバカなテクニカルプレーをする必要などまったくない。（…中略…）

市場に出たり入ったりせず、しっかりと腰をすえる。（…中略…）

私が言いたいのは、トレーディングで大金を稼ぐ唯一の方法は、自分のトレードしている時間枠で大きなスイングをとらえることである、ということである。（…中略…）

「ラリー・ウイリアムズの短期売買法」著／ラリー・ウイリアムズ

ラリー・ウイリアムズは「ラリー・ウイリアムズの短期売買法」という著書の中で91枚のチャートを使って投資方法を解説しています。

そのうち71枚が日足チャートで、そのほとんどがスイングトレードです。

「私は通常２日～５日のスイングでトレードする。」と明言しています。

つまり、ダウ理論のトレンド分類では「小トレンド」をトレンドフォローしていたということです。

ハワード・マークスのデイトレードに対する認識

ハワード・マークスはアメリカの長者番付に載っているすごい人です。

2015年には総資産19.5億ドルと発表されています。

円に換算すると2000億円以上です。

とんでもない数字ですよね。

そんなハワード・マークスの言葉を紹介します。

デイトレーダーがポジションを翌日に持ち越すことはほとんどない。持ち越せば、相場の急変動で損失が生じかねないからだ。デイトレーダーは、動向を追っている株がむこう数時間で値上がりするのか、値下がりするのか、一日の中で何度も賭けをするのである。このような方法で儲けようとする人のことが、私にはまったく理解できない。これでは、次に角を曲がって現れる人の性別を当てようとするのと変わらない。

「投資で一番大切な20の教え」著／ハワード・マークス

「私にはまったく理解できない。」と言い切っています。

ハワード・マークスはデイトレードのことを頭から否定しています。

もちろん、スキャルピングもしていないでしょう。

ハワード・マークスは手法について詳しく公開はしていませんが、おそらくダウ理論の「小トレンド」か「二次トレンド」か「主要トレンド」をトレンドフォローをしていたでしょう。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラの相場観

おそらく日本で一番売れている投資の本は「デイトレード」です。

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラによって書かれた本です。

この２人は10年以上のトレード経験があります。

この本は、2002年の10月21日に日本で発売されてから2022年までに39回も重ねて発行されています。

多くの投資家に指南書として読まれ、読む価値のある本です。

ただ、気をつけたいのはタイトルが「デイトレード」となっていますが、内容はスイングトレードだということです。

それが分かる文章があるのでいくつか紹介します。

アクティブなマーケット参加者として、恒常的に２日から２週間ほど先を見ながら過ごしていくのである。（…中略…）

マーケットを見通す際に、自分たちで消化可能な２日から２週間の期間に時間軸を区切るということである。（…中略…）

正しい見通しを持つべき２日から２週間先は常に存在するのである。（…中略…）

既に起こったことの分析にあまり注力してはならない。２日から２週間先を見通す姿勢でマーケットに参加しなくてはいけない。（…中略…）

我々は非常に短期（２日から２週間程度）での相場観を提供している。

「デイトレード」著・オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラは２日から２週間の期間に注目していました。

つまり、ダウ理論の「小トレンド」をトレンドフォローしていたということが分かります。

もしかすると、ダウ理論の「二次トレンド」の一部分を取りに行っていたという可能性も考えられます。

いずれにしろデイトレードではなく、スイングトレードの目線でトレードしていたのは間違いないです。

トレンド分類表から見る「デイトレード」の立ち位置

多くのプロの投資家たちは「トレンド」を分類してきました。

例えば、ジョンJ・マーフィーはダウ理論を使ってトレンドを「主要トレンド」「二次トレンド」「小トレンド」に分類しました。

また、オリバー・ベレスとグレッグ・カプラはトレンドを「長期」「中期」「短期」「超短期」に分類しました。

アレキサンダー・エルダーはトレンドを「長期トレード・投資」「スイングトレード」「デイトレード」に分類しました。

プロの投資家たちが「トレンド」をどのようにとらえていたのか、一覧表で確認してみましょう。

ジョンJ・マーフィーによる分類 （ダウ理論）	オリバー・ベレス、グレッグ・カプラによる分類	アレキサンダー・エルダーによる分類
主要トレンド 通常１年以上 （商品市場においては６ヵ月超をもって主要トレンドとした方がよいと思われる。）	長期 数ヵ月～数年	長期トレード・投資 月単位～年単位
二次トレンド ３週間～３ヵ月	中期 数週間～数ヵ月	長期トレード・投資 月単位～年単位
小トレンド ３週間未満	短期 数日～数週間	スイングトレード 数日間～数週間
	超短期 数分～数時間 （時には数秒）	デイトレード 分単位～数時間

この３人の分類はほとんど同じです。

きっとダウ理論をもとに考えられた分類だからでしょう。

この分類を１つにまとめ、アレキサンダー・エルダー、ラリー・ウイリアムズ、ハワード・マークス、オリバー・ベレス、オリバーベレスの「デイトレード」に対する見解を入れてみましょう。

トレンドの分類	アレキサンダー・エルダー	ラリー・ウイリアムズ	ハワード・マークス	オリバー・ベレス グレッグ・カプラ
主要トレンド（長期） 通常１年以上（６ヵ月超～） 数ヵ月～数年
二次トレンド（中期） ３週間～３ヵ月 数週間～数ヵ月
小トレンド（短期） スイングトレード ３週間未満 数日～数週間	スイングトレードがおすすめ	私は通常２日～５日のスイングでトレードする		２日から２週間先を見通す
超短期 デイトレード 数分～数時間 （時には数秒）	ひどい目にあう プロトレーダーの餌食になる 非常に過酷なプロのゲーム	奈落の底に真っ逆さまに落ちる 伸びしろが制限される バカなテクニカルプレー	私にはまったく理解できない

このように表で整理してみることで、プロの投資家がデイトレードをどのように認識しているのかがはっきりと分かります。

…「デイトレード」ってすごい言われようですよね（笑）

僕が言ったんじゃないですよ。

プロの投資家の見解です。

注目すべきなのは、アレキサンダー・エルダーも、ラリー・ウイリアムズも、オリバー・ベレス、グレッグ・カプラもスイングトレードを勧めているという点です。

期間は数日～数週間、２日～５日、２日から２週間と違いはあるものの、ほぼ一致しています。

これらの実績を持っているプロの投資家の意見は、かなり信頼のおける情報かと考えられます。

【億トレーダー】投資で成功するための10のステップの概要については次の記事で詳しく解説しています。