【成功した投資家の戦略】ゾーン『勝つ』相場心理学入門を100回読めば身に付く

投資クラゲとは?どんなトレードをしているの?

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード(2日~20日間保有)
◆トレンドフォロー(21日~90日間保有)
下の画像のようなトレードをしています。

「ゾーン『勝つ』相場心理学入門」は投資家として勝つためのマインドを教えてくれる本です。

この本はマーク・ダグラスが17年間トレードをして、その経験をもとに書かれたものです。

2002年に和訳が発行されてから、2020年までに22回重版されている人気の著作です。

その文章のほとんどが「相場心理学」についての話です。

要は「マインド」が学べる本です。

この本は334ページあるので、繰り返し100回読むとなると、かなりキツイです。

というか、ほとんどの人が100回も読むことはできないでしょう。

では「価値のある6ページだけ100回読む」だったらどうでしょうか?

これならかなり現実味がある話です。

「ゾーン『勝つ』相場心理学入門」の中でおすすめなのは次の3ヵ所です。

  • P207 208 五つの根本的事実
  • P302 303 「私は一貫した勝者である」という信念の確率が最終的目標である
  • P312 313 マーク・ダグラスのトレードスタイルについて知る

この3ヵ所、合計6ページは、めちゃくちゃ読む価値があります。

この本は2800円(結構高いですよね…)しますが、6ページを読むだけで元が取れます。

この6ページだけを繰り返して100回読んでもいいくらいです。

6ページの内容を紙に書いてパソコンのモニターの横に張っておいてもいいでしょう。

毎朝起きてから、この6ページを音読してもいいかもしれません。

それくらい価値のある本です。

この6ページに何が書いてあるかというと…

  • 「そもそもマーケットって何?」という事実が分かる。
  • 最終的に自分がどういう状態になればいいか分かる。
  • マーク・ダグラスがどんなチャートを見て、どんなトレードをしていたのかが分かる。

成功した投資家になるなら、この3つを知っておいて損はありません。

今回は、マーク・ダグラスが言っていることに対して、反対のことを考えたりある言葉に注目したりして分析していきます。

正反対のものを考えることで、本当に大切にしたいことが浮かび上がってくるはずです。

ある言葉に注目することで、マーク・ダグラスのトレードスタイルに迫っていきます。

それでは、「五つの根本的真実」から分析していきます。

P207 P208「五つの根本的真実」

まずは「五つの根本的事実」から見ていきましょう。

五つの根本的真実

  1. 何事も起こりえる。
  2. 利益を出すためには次に何が起こるか知る必要はない。
  3. 優位性を明確にする一定の可変要素には、勝ち負けがランダムに分布する。
  4. 優位性があるとは、あることが起きる可能性がもう一つの可能性よりも比較的高いことを示しているにすぎない。
  5. マーケットのどの瞬間も唯一のものである。
「ゾーン『勝つ』相場心理学入門」著/マーク・ダグラス

マーク・ダグラスが提示した「五つの根本的事実」を裏返してみると、いかにも初心者が誤解しそうな「五つの虚構の真実」が浮かび上がってきます。

「五つの根本的真実」の反対を考えてみましょう。

五つの虚構の真実
  • 1 必ず予想通りに動くはずだ。
  • 2 利益を出すためには次に何が起こるのか知る必要がある。
  • 3 その優位性が機能するのか疑問と恐怖を抱く。機会を逃すのではないかという恐怖を抱く。
  • 4 優位性があるとは、あることが必ず起きるということである。
  • 5 マーケットのどの瞬間も必ず過去と同じように繰り返す。

こうして反対のことを考えてみると、初心者として陥りやすそうな「五つの虚構の真実」が浮かび上がってきます。

この「五つの虚構の真実」に一言加えてみましょう。

五つの虚構の真実に一言
  • 1 必ず予想通りに動くはずだ。 → そんなはずはない。「絶対にそうなる」という確証はない。
  • 2 利益を出すためには次に何が起こるのか知る必要がある。 → ???
  • 3 その優位性が機能するのか疑問と恐怖を抱く。機会を逃すのではないかという恐怖を抱く。 → 疑問や恐怖心を抱く必要はない。そもそも勝ち負けはランダムに分布するのだから。
  • 4 優位性があるとは、あることが必ず起きるということである。 → 相場に絶対はない。どんなに優位性が高いポイントであったとしても逆行することはあり得る。
  • 5 マーケットのどの瞬間も必ず過去と同じように繰り返す。→ 確かに似たようなパターンになることはある。しかし、参加している人やタイミングが毎回違うため、二度と同じ動きは起こらない。

1、3、4、5については「虚構の真実」だということがすぐに分かります。

しかし、よく考えてみてください。

この虚構の真実の中に、いかにも大事そうな項目があります。

「利益を出すためには次に何が起こるのか知る必要がある。」

うんうん。

その通りです。

…これ真実じゃないんですか?

「知らなきゃ勝てないでしょ」

「次に何が起こるか分からなければ、トレードで勝てないじゃん!!」

そんな声が聞こえてきそうです。

しかし、マーク・ダグラスは「知る必要はない。」と言い切っています。

トレードは勝ったり負けたりします。

その勝ったり負けたりする過程そのものを受け止めようと言っているのです。

マーケットに確実な動きはありません。

次にどう動くかは必ず予想できるものではありません。

つまり、マーケットを確率的に捉えていくということです。

10回、20回と繰り返していけば、トータルで勝てると知っている状態を目指すということです。

もう一度、マーク・ダグラスの言葉に戻ってみましょう。

2 利益を出すためには次に何が起こるか知る必要はない。

この言葉に、確率の話を付け加えてみます。

すると、次のようになります。

2 利益を出すためには次に何が起こるか知る必要はない。なぜなら、確率で勝つ方法を知っているから。

このように考えるとスッキリと理解することができます。

「優位性がある場所でエントリーする=確率を味方につける」ということです。

P302 P303投資家としての最終的目標(ゴール)を出発点として考える

ゴールが分からなければ、進んでいくことができません。

マーク・ダグラスは、最終的なゴールを明確にして、そのために何をすべきかを教えてくれます。

「私は一貫した勝者である」という信念の確立が最終的目標である。

私は一貫した勝者である。なぜなら

1 私は自分の優位性を客観的に確認している。

2 私はすべてのトレードでリスクを前もって決めている。

3 私は完全にリスクを受け入れている。あるいはトレードを見切ることをいとわない。

4 私は疑念も躊躇もなく自分の優位性に従う。

5 私はマーケットが可能にしてくれた勝ちトレードから利益をつかみ取る。

6 私はミスを犯すことへの自分の対応を継続的に監視している。

7 私はこうした一貫した成功の原理の絶対的必要性を理解している。したがってけっしてそれを破らない。

「ゾーン『勝つ』相場心理学入門」著/マーク・ダグラス

この文章のすごいところは、「私は一貫した勝者である。」と言い切っているところです。

つまり、最終的に目指す姿から逆算して考えているということです。

では、今回も正反対のことを考えてみましょう。

  • 勝者 → 敗者
  • 一貫した → 一貫性に欠ける(ブレブレの)
  • 客観的 → 主観的

このように反対の言葉に置き換えてみます。

すると、どうなるでしょうか。

「私はブレブレの敗者である」という認識すら持っていない初心者である。
  • 私はブレブレの初心者である。なぜなら
  • 1 私は自分の優位性を主観的に確認している。
  • 2 私はすべてのトレードでリスクを前もって決めていない。
  • 3 私は完全にリスクを受け入れていない。損切りができない。
  • 4 私は自分の優位性に自信がない。
  • 5 私はマーケットのせいで積み重なった負けトレードで破産しそうだ。
  • 6 私はミスを犯しても気にしないことにしている。
  • 7 私はこうしたブレブレで失敗する方法をよしとしている。したがってけっして自分の行動を変えようとしない。

一直線に破産へ向かっていきそうな敗者像ができあがりました。

まだトレードで勝てていない人は、あてはまる項目があるかもしれません。

「私はブレブレの敗者である」の7つの項目を1つずつ克服していきましょう。

P312 P313マーク・ダグラスのトレードスタイルを考察する

第11章 トレーダー的思考法の「売買演習‐カジノ的優位性を用いたトレード法を習得する」の中で「時間枠」について触れている場面があります。

その文章から、マーク・ダグラスが一体どんなトレードをしていたのか?どんなチャートを見ていたのか?ということが分かります。

詳しくは次の記事で解説しています。

マーク・ダグラスのトレード戦略は?

事実、リスクの最も低いトレードは、成功率が最も高いとき、つまり上昇トレンドでの押し目(支持線)で買う、あるいは下落トレンドでの戻り頭(抵抗線)で売るときに生じる。

「ゾーン『勝つ』相場心理学入門」著/マーク・ダグラス

戦略は「押し目買い」「戻り売り」です。

上昇トレンド中だったら、押し目を狙う。

下降トレンド中だったら、戻り高値を狙う。ということです。

マーク・ダグラスが見ていたチャートは?

時間枠が長くなればなるほど、トレンドはより重要になる。

つまり日足の形成するトレンドは、30分足の形成するトレンドよりも意義がある。

したがってこの場合、日足の形成するトレンドを主要トレンドと考えられるだろう。

「ゾーン『勝つ』相場心理学入門」著/マーク・ダグラス

マーク・ダグラスは、30分足よりも日足の方が重要であると考えていたようです。

つまり日足のトレンドフォローをしていたということが分かります。

マーク・ダグラスは順張り?逆張り?

主要トレンドの方向を決定するため、日足で何が起こっているかに注目する。

日足トレンドが上昇であれば、自分の優位性が30分足の支持線として明確にするポイントへの下げ(押し)を探すだけである。

そしてそこで買う。

一方で、日足トレンドが下落であれば売り専門となる。

つまり、30分足で自分の優位性が抵抗線として明確にするポイントへの上げ(戻り)を探すだけだ。

「ゾーン『勝つ』相場心理学入門」著/マーク・ダグラス

日足トレンドが上昇のときは押し目買い「だけ」をやっています。

日足トレンドが下落のときは戻り売り「だけ」をやっています。

つまり、日足に対して順張りしていたということが分かります。

マークダグラスさんのトレードスタイル

  • 見ている時間足:日足や30分足 特に日足を重視する
  • トレード戦略:日足のトレンドフォロー
  • 順張り?逆張り?:順張りをしている。逆張りはしない。

マーク・ダグラスのトレードスタイルはP312ページとP313ページを読むと分かります。

もちろん、これは一例で、他のトレードもしていた可能性があります。

繰り返しになりますが、次の考え方をしていたのは事実です。

  • 日足と30分足を見ていた。特に日足を重視していた。
  • 日足のトレンドフォローをしていた。
  • 日足に対して順張りをしていた。逆張りはしていなかった。

マーク・ダグラスのトレードスタイルについては次の記事で詳しく解説しています。

勝つためのヒントはまさにここにあります。

まとめ マーク・ダグラスから投資の本質を学び取る

今回は、マーク・ダグラスの著書「ゾーン『勝つ』相場心理学入門」からおすすめな3つのポイントについて紹介しました。

  • P207 208 五つの根本的事実
  • P302 303 「私は一貫した勝者である」という信念の確率が最終的目標である
  • P312 313 マーク・ダグラスのトレードスタイルについて知る

この3つのポイントは(合計6ページ)は、めちゃくちゃ読む価値があります。

もし本気で投資家を目指すなら、読んでおいて損はないでしょう。

繰り返し読むことで、次の3つについて理解が深まります。

  • 「そもそもマーケットって何?」という事実が分かる。
  • 最終的に自分がどういう状態になればいいか分かる。
  • マーク・ダグラスがどんなチャートを見て、どんなトレードをしていたのかが分かる。

投資の本質を理解すれば、投資の世界で勝ち続けることができるようになります。

「ゾーン『勝つ』相場心理学入門」は、そのきっかけを与えてくれます。

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