【投資脳構築】プロスペクト理論はダニエル・カーネマンに聞く

投資クラゲとは?どんなトレードをしているの?

こんにちは。「再現性のあるトレード方法」を習得した投資クラゲです。
現在は、資産を2倍の2倍、つまり合計4倍を達成しています。
主な投資対象は、ドル円、ユーロドル、ポンドドルの3つ。
トレードスタイルは、
◆スイングトレード(2日~20日間保有)
◆トレンドフォロー(21日~90日間保有)
下の画像のようなトレードをしています。

ダニエル・カーネマンが提唱した理論は世の中に衝撃を与えました。

プロスペクト理論です。

この理論の本質を理解したかったら、著書「ファスト&スロー」を読むのがおすすめです。

ただし、この本はかなり読みごたえがあります。

めちゃくちゃ深いです。深くて深くて、読むのにすっごい時間がかかります。

上下巻に分かれていて、上巻は446ページ、下巻は427ページあります。

合計で800ページ以上ありますね。

ハリーポッターの上下巻より読み応えがあります。

付録として2本の論文も乗っていてとってもボリューミーです。

次の3点がおすすめポイントです。

  • プロスペクト理論の本質が分かる
  • 脳の働きが今日どのように捉えられているかが分かる
  • 認知心理学と社会心理学に詳しくなる

この中でも特に、下巻の73ページ~109ページはプロスペクト理論について詳しく書かれているのでおすすめです。

プロスペクト理論をめちゃくちゃ簡単に言うとこんな感じ

プロスペクト理論は著書「ファスト&スロー」の中で20ページにわたって詳しく解説されています。

それを3つのポイントにぎゅっとまとめると次のような感じになります。

  1. 金銭的価値は評価が参照点に対して行われる
  2. 感応度逓減性(かんのうどていげんせい)の法則が富の変化の評価にも当てはまる
  3. 人には損失回避性があり、損失に対する感応度は同じ額の利益に対する感応度よりもはるかに強い

金銭的価値は評価が参照点に対して行われる

例えば、次のような2人がいたとしましょう。

Aさんは昨日100万円持っていました。今日は500万円持っています。

Bさんは昨日1000万円持っていました。今日は500万円持っています。

この2人のことを考えた場合、Aさんはとても嬉しい気持ちのはずです。

昨日の100万円が参照点になるからです。

Bさんはきっと落ち込んでいるでしょう。

1000万円が参照点になるからです。

このように、プロスペクト理論は今まで説明できなかった「参照点」について説明しています。

この「参照点」という考え方は、投資家が売買判断に使っている「ろうそく足」の高値、安値、始値、終値や「買った値段」「売った値段」にも応用できると考えられます。

感応度逓減性(かんのうどていげんせい)の法則が富の変化の評価にも当てはまる

つまり、扱う金額が大きくなればなるほど、損得の変化の感覚が鈍くなるということです。

例えば100万円が200万円に増えれば嬉しさは大きいですが、1000万円が1100万円に増えたときの方が嬉しさが少ないということです。

利益方向だけの話ではなくて、損失方向の話にも同じことが当てはまります。

200万円が100万円に減ってしまうとショックは大きいですが、1100万円が1000万円に減ってしまうときの方がショックは小さいということです。

人には損失回避性があり、損失に対する感応度は同じ額の利益に対する感応度よりもはるかに強い

損失と利益を直接比較した場合、損失は利益よりも強く感じられます。

例えば100万円損をする恐怖感は、150万円得をする期待感よりも強いということです。

多くの実験の結果から、「損失回避倍率」はおおむね1.5~2.5倍であることが分かっています。

この「損失回避性」は進化の歴史に由来するものと考えられています。

好機よりも脅威に対してすばやく対応する生命体の方が、生存の可能性が高まるからです。

簡単に説明しようとすればするほど本質とずれる

かなりぎゅっとまとめて解説しました。

はっきりいってこれだけでは説明が足りません。

簡単にすればするほど、本質とはズレていきます。

なにせ原書は20ページもある解説文です。

この損失回避性の中に「価値関数」という重要な考え方も出てきます。

価値関数のグラフは利益と損失の心理的価値を視覚的に表しています。

もし、プロスペクト理論の本質を知りたかったら「ファスト&スロー」の上下巻を読むことをおすすめします。

お金と心の働きについての研究は心理物理学の分野で語られてきた

お金と心の働きについて研究した人は他にもいます。

プロスペクト理論が生まれるまでに、お金とその心理的価値について似た研究をしていた人もいます。

時系列順に紹介します。

研究した人内容
ダニエル・ベルヌーイお金の心理的価値について研究した。
グスタフ・フェヒナー観察者が感じる主観的な量と物質世界の客観的な量との関係を表す法則を発見しようと試み、両者の関係は多くの次元で対数関数であるとしました。
ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキー不確実性下における判断 ヒューリスティクスとバイアス 1974年 サイエンス誌185号
プロスペクト理論 リスクのある状況下での意思決定の分析 1979年
選択、価値、フレーム 1984年 アメリカン・サイコロジスト誌34号

ダニエル・ベルヌーイ お金の心理的価値について研究

ダニエル・ベルヌーイは、スイスの科学者です。

お金の心理的価値について研究し、1738年にその理論を発表しました。

ベルヌーイの観察によって分かったこと
  • 人はリスクが嫌いである。
  • だから、ギャンブルと、その期待値に等しい金額との選択を持ちかけられたら、確実なほうを選ぶ。
  • それどころか、リスク回避的な意思決定者は、期待値を下回っても確実なほうを選ぶ。

1738年にこのようなことが分かっていたという事実がすごいですよね。

プロスペクト理論に通じるものがあります。

ベルヌーイの理論は200年以上も支持されてきました。

そして、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーによってさらなる進化を遂げたのです。

グスタフ・フェヒナー 心理物理学という分野をはじめて提唱した人

プロスペクト理論を提唱したダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーは、心理物理学と呼ばれる心理学の一分野の手法に則っています。

心理物理学は、ドイツのグスタフ・フェヒナーによって提唱されたのが初めてです。

フェヒナーは、1801年~1887年に活躍していた心理学者、神秘主義者です。

ダウ理論が生まれる少し前の話ですね。

フェヒナーは次のようなことを発見しました。

  • フェヒナーは精神と物質の関係に強い関心を持ち、精神と物質は一つであって、一方の側からは変化する物理量と見えるものも、反対側から見れば明るさや音程や価値の主観的な経験になると考えました。
  • 観察者が感じる主観的な量と物質世界の客観的な量との関係を表す法則を発見しようと試み、両者の関係は多くの次元で対数関数であるとしました。

つまり、フェヒナーが言っていることが正しければ、次のような場合が成り立つと考えられます。

  • お金(物質)と気持ち(精神)は一つである。
  • お金の物質的な量と、お金を持っている人の気持ちは対数関数で表すことができる。
  • つまり、1万円もらった人より100万円もらった人の方が100倍嬉しい気持ちになるということ。
  • 1万円もらった人よりも1億円もらった人の方が10000倍嬉しい気持ちになるということです。

ダニエル・カーネマンは、フェヒナーについて特に批判はしていませんが、ちょっと無理がある話だと思いませんか??

ダニエル・カーネマン、エイモス・トヴェルスキー プロスペクト理論の提唱

ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーはプロスペクト理論生みの親です。

認知心理学と社会心理学の分野で、脳の働きがどのように捉えられているか研究を積み重ねてきました。

その研究の中の一つにプロスペクト理論があります。

プロスペクト理論をぎゅっとまとめると次の3点です。

  1. 金銭的価値は評価が参照点に対して行われる
  2. 感応度逓減性(かんのうどていげんせい)の法則が富の変化の評価にも当てはまる
  3. 人には損失回避性があり、損失に対する感応度は同じ額の利益に対する感応度よりもはるかに強い

ただ、これだけの文章では誤解を招いてしまうので、より深く知りたい方は、著書「ファスト&スロー」を読むことをおすすめします。

まとめ プロスペクト理論について知りたかったら「ファスト&スロー」を読むのがおすすめ

世の中には、プロスペクト理論を説明している人が非常に多い印象です。

しかし、その多くがプロスペクト理論の一部を説明したものです。

残念ながら本質を見抜いて書いている人はごく少数で、うわべだけの知識を並べる、自分に都合のよい解釈をして紹介する、理論の一部分だけを切り取って紹介する…このように一部分だけの情報や、間違った情報を発信している人も中にはいます。

もしかすると、僕もその1人かもしれません。

だから、情報は受け取るときに批判的に見た方がいい場合があります。

「この情報は本当か?原典は?誰が最初に提唱したのか?」

プロスペクト理論の本質は著作「ファスト&スロー」に書いてあります。

合計20ページで説明されている理論なので、それをぎゅっとまとめると、どうしてもズレが出てきてしまいます。

考え方の一つとして「原典に当たる」のは大変効果のあるやり方だと考えられます。

  • プロスペクト理論を学びたかったら、プロスペクト理論を提唱した人の本を読む
  • チャート分析したかったら、10年以上チャート分析をしたことがある専門家の本を読む
  • 億万長者の考え方や習慣が知りたかったら、億万長者を10000人以上調べたことがある専門家の本を読む

こんな感じで、原典に当たるのが一番確実で確かな内容が学べます。

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